2005年7月30日土曜日

体重減

なんとこの1ヶ月で2Kg体重が減っていました。引継ぎの送別会や歓迎会などで連日の飲み会が続いていたので、さすがに疲れかもしれません。ダイエットいらずでラッキーです。この体重を維持したいものです。さて今日は、朝から庭の雑草とり。ゴミ袋1袋分ありました。芝が伸びきっているので、もう一日くらいかかりそうです。また1ヶ月帰れないので、短めに刈っておくつもりです。



2005年7月17日日曜日

菜根譚

中国の古典「菜根譚」の中に、次のような言葉がある。



 衰颯の景象はすなわち盛満の中に在り
 発生の機緘はすなわち零落の内に在り



下り坂に向かう兆しは最盛期に現れ、新しいものの胎動は衰退の極みに生じる。という意味であろう。人生・社会の諸々はすべてかくの如し かな。



2005年7月16日土曜日

1ヶ月ぶりの帰宅

約1ヶ月ぶりに帰宅しました。名古屋に転勤になり、引越しや何らやでおちつかず、3連休を利用して久しぶりの我が家です。早速、弘季(9歳)と風呂に入りました。庭は、予想通りの荒れ放題で、明日は、庭仕事が待っています。表のモッコウバラのシュートが、異常に伸びてちょっと感激。また、メトロキャンドルも一番輝いて綺麗です。ただ、ばら達は結構ボロボロの状態です。やはり、1ヶ月のブランクは大きい。さて名古屋ですが、さすがに今日本で一番活気のある街です。交通インフラも様変わりしており、ビルも次々と造られています。先週、セントレア空港にも行ってきました。大変、立派な空港でした。住居は、閑静な住宅街にマンションを借りました。会社へ地下鉄で10分たらず。水戸時代の2倍以上の広さがあり結構快適です。ただ、名古屋は、蒸し暑い。これからが思いやられます。夜の街もさすがに都会だけあり充実してますが、ちょっと近寄りがたい場所もあります。早速、ゴルフ練習場も見つけました。茨城ほどではないですが、ゴルフ場もさほど高くなく数も多いので、自宅へ戻れない分、腕を磨けそうです。ただ、名古屋高速!750円は高すぎるぞ!!



(写真は、名古屋繁華街夜景)Img202



2005年7月10日日曜日

世に棲む日日

4522712000032 司馬遼太郎の本に「世に棲む日日」というのがある。
私も世の親父サラリーマンと同様に司馬遼太郎が昔から大好きだ。「坂の上の雲」をはじめ、数々の本を読んだ。その中で、世の中でまず支持されるのは「竜馬がいく」であろうか。しかし、笑われるだろうが「竜馬がいく」だけは何故か読んでいない。竜馬が嫌いなわけではないが、今まで書店で何度も手にしながら結局買い求めずにいるのである。その理由は以下のとおりである。私が一番好きなのは、この「世に棲む日日」。たぶん、それ程知られていないかもしれないし、文学的評価はわからない。しかし、この本は、維新の主導的思想の原点に立った吉田松蔭と高杉晋作を描いているからである。
そうです私は、生粋の長州人なのです。



 吉田松蔭の辞世の句は「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」である。  彼の遺言書である「留魂録」の冒頭に書かれていたのが上記の句です。この「留魂録」を受け取った飯田正伯が高杉晋作に宛てた手紙の中にこう書かれていました。
 別紙留魂録を元書のまま差し送り候 間御一覧さるべく候。一言一句涙の種になりし候。
・・・と なるほどここから時代が動いた。



 この本は、完成された思想家としての吉田松蔭ではなく、模索と蹉跌を重ね、打開を求めて行動し、焦心の中で問答する若者として、また詩人の激情を抑え切れぬまま、精神の純白を最後まで貫徹して、時代の前で自ら死を引き受けた青年として捉えています。松蔭の思想というものは、その死なくして語ることはできないでしょう。まさに注目すべきは、「死生観」であり、政治をする者が死と向き合う態度そのものです。時代と対決して生を剥奪される不条理との対峙であり、死と引き換えに思想の生を得るあり方なのだと思います。人を落涙させ、感動させ、人の心に残り、人を動かすとはどういうことなのだろうか。
それを考えさせてくれたのがこの一冊です。



 松蔭がいなければ、明治維新は無かったでしょう。革命党派である松下村塾党の結束はなく、同志の屍を踏み越えて、革命の劫火の中に一身を突撃させる長州の怒涛のエネルギーは無かったのです。確かに長州藩閥が、それをシンボルとして神聖化して、やや誇張して政治利用している部分はあります。しかし、魂を留めて死んだ松蔭の事実は、自分の魂も同じように同志の心に留まることを若い長州志士たちに確信させたのが大きいのです。決死の覚悟が無ければ革命はできないと教えたのです。だからこそ松蔭先生は偉大なのだと思っています。まあ私が長州人だからなのですが・・・



この本はただし、私が一番好きな高杉晋作においては、今ひとつ希薄です。でも、それを知ったのは、高杉晋作をこの本でもっと知りたいと思った後からですからしょうがないですね。
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