2008年3月31日月曜日

今年も・・・

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1ヶ月ぶりに自宅へ。早春の花が今年も迎えてくれた。雑草を抜き、少し肥料を加えて、5月の薔薇に備えた。次に帰るゴールデンウィークが楽しみだ。





2008年3月24日月曜日

消された大王 饒速日

Nigihayahi「消された大王 饒速日ニギハヤヒ」という本を読んだ。古代神武天皇が大和朝廷をつくる以前に原大和王国が存在し、その大王ニギハヤヒ(スサノオの第5子)は、紀記の中で抹殺されたという内容の本だ。かなり面白そうなので手にした。また、アマテラスとスサノオは<きょうだい>ではなく、出雲の王スサノオが九州統一の際に日向にきたときに夫婦となったというもの。



ここ宮崎は謂わずと知れた天孫降臨の地。日向天孫族に纏わる場所が多く存在する。一番は、「西都原古墳群」。まだ行っていない。是非一度、訪ねたい。できれば春の菜の花の時期がいいらしいので、桜咲く4月上旬にと思っている。さて、西都原古墳群を調べてみると、311基のさまざまな古墳が存在する。その中で、ただ1基「方墳」が存在する。方墳は出雲系の古墳とされている。何故 宮崎にというわけだ。また、都農町というところに都農神社があるが、HPの由緒欄を見ると「都農神社は古来日向国一之宮と称え、御祭神は御神徳の高い、大巳貴命(おおなむちのみこと・又の御名大国主命)を奉斎する古社であります。」とある。確かに不思議だ。日向国一之宮の御祭神が大国主命とは。大国主命は、出雲の神ではないか。そう考えると興味はつきない。しばらくこの方面の書物にはまりそうだ。



やはり雨の休日には、読書が最適だ。



2008年3月23日日曜日

ファンファーレ ~モーツァルトを語る 第46弾

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第46弾は、「交響曲第30番 ニ長調 K202」だ。K183、K201という「珠玉のシンフォニー」の後だけに、常に低い評価を受けがちな交響曲だが、私は出だしのファンファーレとエンディングには魅了されずにはいられない。ファンファーレの華やかさは、ニ長調だけあっていつまでも耳に残る。まさにニ長調のなせる技そのもの。そして第4楽章エンディング直前110小節目のパウゼ。降参ものです。また第1楽章のつなぎの102~110小節の第1ヴァイオリン(4分9秒あたり)がたまらなくいい。(モーツァルトの何気なく登場するこういうところにいつもヤラレテシマウ自分がいる)そして第2楽章の弦楽器だけのセレナード風のアンダンティーノは、モーツァルトらしさを十分に感じさせてくれます。第2ヴァイオリンのカノン風の味付けがそうさせているのでしょうか。20分かからない短いシンフォニーです。とにかく聴いてみてください。



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支店コンペ第4回



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今日は支店での第4回ゴルフコンペ。抜群の快晴でゴルフ日和。場所は、「ニュー愛和ゴルフクラブ」。参加者は13名。黒川紀章設計のクラブハウスとホテルが目印だ。フェアウェイは超広い。我々のコンペには最適だろう。過去3回はいずれも優勝者が違う。今回の本命は、朝6時半から大淀河川で特訓を積んだテニスプレーヤーのSZ郎。今までは、止まっているボールが許せず、そんなにゴルフに関心がなかった。しかし元々筋は抜群にいいのだ。グリーン上で苦労するものの、朝練の成果が実り、予想通り優勝。めでたし。これで4度の大会はすべて異なる優勝者。カップには又違う名前の旗が増える。さてドラコンだが、一人だけ人間を超えた怪力ヒッターMU君が2つとも獲得。なにせ300ヤードのハードヒッタ-だけにちゃんと当たると一人だけ別世界だ。私は、またまたいつものスコア(93)で進歩なし。コンペはこれで、UMKカントリー、青島ゴルフクラブ、宮崎レイクサイド、ニュー愛和と渡り歩いた。さすが<ゴルフ王国宮崎>。市内から30分以内に10以上ものゴルフ場がある。その上、どこも意外とクオリティーが高く、同じようなコースがない。さて、次回はどこにしようか。



2008年3月17日月曜日

留魂録 その12



東口揚屋に居る水戸の郷士堀江克之助、余未だ一面なしと雖も真に知己なり、真に益友なり。余に謂って曰く、「昔、矢部駿州は桑名候へ御預けの日より絶食して敵讐を詛ひて死し、果たして敵讐を退けたり。今足下も自ら一死を期するからは祈念を籠めて内外の敵を払はれよ、一心を残し置きて給はれよ」と丁寧に告戒せり。吾れ誠に此の言に感服す。又鮎沢伊太夫は水藩の士にして堀江と同居す。余に告げて曰く、「今足下の御沙汰も未だ測られず、小子は海外に赴けば、天下の事総べて天命に付せんのみ、但し天下の益となるべき事は同志に托し後輩に残し度きことなり」と。この言大いに吾が志を得たり。吾れの祈念を籠むる所は同志の士甲斐甲斐しく吾が志を継紹して尊攘の大功を建てよかしなり。吾れ死すとも掘・鮎二子の如きは海外に在りとも獄中に在りとも、吾が同志たらん者願はくは交を結べかし。又本所亀沢町に山口三輶(サンユウ)と云ふ医者あり。義を好む人と見えて、堀・鮎二子の事など外間に在りて大いに周旋せり。尤も及ぶべからざるは、未だ一面もなき小林民部の事二子より申し遣はしたれば、小林の為めにも亦大いに周旋せり。此の人想ふに不凡ならん、且つ三子への通路は此の三輶老に托すべし。



東口揚屋にいる水戸の郷士・堀江克之助には未だ一度も会ったことがないが、真の知己であり、真の益友だと思っている。彼は私に次のようなことを伝えてくれた。「昔、矢部駿州は桑名候へお預けの身ととなったその日から絶食して、仇敵を呪いながら死に、果たしてその仇敵を退けることができた。今、あなたも自ら一死を期するからには、祈念をこめて内外の敵を払われよ。その心をこの世に残しておかれるように」丁寧に戒めをくれた。私は心から感服した。また、鮎沢伊太夫は、水戸藩士で堀江と同じ獄につながれている。彼もまた私に伝えてくれた。「今、あなたにどのような判決が下るか予測できない。自分は遠島と決まったので、島に送られたら、天下のことはすべて天命にまかすより他なしと思っている。しかし天下の益となることは、同士に託し後輩の者に残しておきたい。」この言葉も大いに我が意を得たのである。私が祈念をこめて願うのは、同士の人々が強い意欲をもって私の志を継ぎ、尊王攘夷の大功を立ててくれることである。私が死んだあと、堀江・鮎沢両人が島流しにあろうと、獄中にあろうと我が同士たらん者は、彼らと交わりを結んでもらいたい。また、本所亀沢町に山口三輶という医者がいる。義を好む人と見えて、堀江・鮎沢両人のことを、獄外から支援している。さらに、私がこの人に及ばないと思ったのは、両人から頼まれて、一面識もない小林民部についても支援していることだ。この人は、思うに非凡な人である。かくして三人への連絡は、この三輶老に頼むとよい。



堀江克之助(ほりえよしのすけ)は、アメリカの総領事ハリスを切ろうとして逮捕された人物である。鮎沢伊太夫(あゆざわいだゆう)は水戸藩士で、水戸密勅問題で投獄。遠島。戊辰の役で戦死、享年45歳。山口三輶(やまぐちさんゆう)は、志士の面倒をよくみた町医者。小林民部(こばやしみんぶ)は、鷹司家の諸太夫、尊攘運動に奔走、水戸密勅事件で逮捕、伝馬町獄で死す、享年52歳。



勢州桑名の幽囚中に憤死したる矢部駿州は「幕末三俊」の一人です。矢部は三百俵取りという下級旗本から三千石の勘定奉行、町奉行に出世します。そして「妖怪」と嫌われ、恐れられていた鳥居耀蔵に貶められて失職。そればかりか、罪に落とされることとなって、桑名藩へ預けられ、言い伝えでは鳥居と鳥居を用いた老中水野忠邦を恨んで、みずから餓死、という壮絶な自殺を遂げたということです。









異色の・・・K466 ~ モーツァルトを語る 第45弾

Mozart_sessions 第45弾は、「ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K466 第1楽章」だ。k466は既に第2楽章紹介の際、第4弾で記載している。コメントはそちらをご覧ください。今日は、ボビー・マクフェーレン&チック・コリアのMozart Sessionsから、第1楽章をお聴きください。





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2008年3月16日日曜日

トミー

Photo 絶好のゴルフ日和。名門フェニックス・カントリーにてプレー。スタート前に中島常幸がクラブハウスでうろちょろ。どうやら3組後ろでプレーするらしい。やはりいい体格をしている。この日は、超満員で、クラブハウスもごった返していた。パター練習。やはり早い!前半(住吉)は、いつもどおりで46で終了。後半(高千穂)は、いきなり10mのバーディーパットが決まり幸先良いスタート。6Hのショートであわやホールインワンのピン横50cmにつけ2つ目のバーディー。しかし8H目で痛恨のプッシュアウト。右の林の木の根っこ。何とか打つが林を出ない。結局トリ。最終9H目も、スリーオン。1m50cmのくだり。無常にもわずか左を通過で、あえなく44。トータル90。フェニックスでの80台は夢と消えた。しかし、最高のコンディションとお天気で、バーディー2つと気分よくプレーできた。



2008年3月15日土曜日

カエサル

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フランスの歴史小説作家マックス・ガロの「カエサル」を読む。神々と王たちの血を引く選ばれし男としてどんな苦難にも、栄光への道だと自分を信じてつき進むカエサルの心情をあますところなく見事に描いた小説だと思う。策略を用い、弁舌で人を動かし、ときには自らの肉体をなげだして、人生を切り開いていくカエサル。すでに共和制が時代にそぐわなくなったことを知るのはカエサルのみ。やはりいつの時代も変化を的確にとらえ対応してゆく人間は成功する。しかし、そこには多くの妬みと恨みがつきまとう。それが最後の暗殺につながる。「カイ・シュ・テクノン~わが子よ おまえもか」それが今日3月15日。



共和制の政治システムを巧妙に利用して独裁者へと上り詰めるカエサル。それは共和制が陥る大衆迎合主義の盲点を積極的に活用したからだ。「独裁者は、大衆から生まれ、大衆が育てる」。カエサルしかりナポレオンしかり、そしてヒトラーしかりだ。



さて、この小説の面白さは、カエサルの持つ2つの相反する価値観の使い分けをあますところなく描いている点であろう。寛容(クレメンティア)と非情。<ちなみにカエサルは、凱旋を記念して鋳造したコインにクレメンティアと刻んだ>自由と規律。迷信を吹き飛ばす合理主義と神々に耳を傾ける謙虚さ。傲慢と敬意。などなど・・・



そしてガリアでの戦闘シーン。クレオパトラとの享楽の日々。と見せ場ももりだくさん。一気に読んでしまった。



2008年3月13日木曜日

優しさにあふれて ~モーツァルトを語る 第44弾



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第44弾は、4曲のホルン協奏曲から、「ホルン協奏曲第4番 変ホ長調 K.495」の第2楽章をお届けしたい。正式には、ロイトゲープのためのヴァルトホルン協奏曲といったほうが良いだろう。4番となっているが、2番目に作曲されたものだ。(2-4-3-1の順)。楽譜を何色ものインクを使って総天然色で書き上げるという、いたずらをしたことは有名だ。この第2楽章は、優しさにあふれている。目を閉じて聴くと、目の前にゆっくりと朝焼けの暖かな光がひろがります。



それでは聴いてください。mozart_4_k.495 2 ← (クリック)



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2008年3月10日月曜日

もう春~モーツァルトを語る 第43弾

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すでに春を迎えている宮崎からお送りする第43弾は「ヴァイオリンと管弦楽のためのロンド 変ロ長調 K.269」。初春にはぴったりの曲ではないでしょうか。軽やかなバイオリンのソロが最高でウキウキさせてくれます。



それでは聴いてください。→ mozart_k.269 (クリック)



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2008年3月9日日曜日

エリザベス ゴールデンエイジ

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昨晩、「エリザベス ゴールデンエイジ」を観にいった。すでに1日1回の上映で(19時15分~)あった。エリザベスが度重なる苦難をはねのけ、スペインの無敵艦隊に打ち勝ち、“ゴールデン・エイジ=黄金時代”を築き上げるまでの道のりを描いたものだ。父ヘンリー8世の遺志を継いでプロテスタントの女王として即位したが、国内にはまだまだカソリック教徒が大勢いて、不安は尽きない。フランスからフランソワ2世の死により、舞い戻ったスコットランド女王メアリー・スチュアートの陰謀。それに乗じる熱心なカソリック教徒であるスペイン国王のフェリペ2世の策謀。当時、ヨーロッパ1の戦力を誇った大国が、来るべきイングランドとの戦いに向け、虎視眈々と準備を整えてる。だが、この映画の核となるのは、女王と女の中で揺れ動くエリザベスの葛藤だ。ローリー卿への恋心。国民の母としてのみ生きてゆくと決意したエリザベスの揺れる女としての心。その女性としての一面。しかしローリーは、女王の女官ベスと深い関係に。それまで鎧のように彼女を覆っていた威厳もプライドもかなぐり捨てて、嫉妬のあまり取り乱して彼女を責める女王。その頃、満を持してスペインは無敵艦隊を英国に差し向ける。歴史に名高い,「アルマダの海戦」である。強風の助けを借り,焼き討ち船を使った戦法で英国はこの無敵艦隊に大勝利を収め,英国にはエリザベスの統治のもと,ゴールデン・エイジが訪れる・・・。それにしてもケイト・ブッシュの存在感や,衣装の豪華さは圧倒的であった。ご覧あれ!



土よんはん

フジテレビの看板ドラマは「月9」と言われている。しかし宮崎では「土よんはん」土曜の4時半から5日遅れで放送されている。しかも週によっては、「土よん」になったりもする。さすが、民放が2局しかない宮崎ならではだ。



2008年3月7日金曜日

ノストラダムスと王妃

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「王妃とノストラダムス」を読む。どうも続けて同じ作家の本を読むくせになっている。昔、名作映画で「王妃マルゴ デュマ作品」というフランス映画があったが、そこへつながる16世紀の物語だ。1999年から早9年たち、もはや知らない人もいるノストラダムスだが、如何に世に出てきたか虚構と史実を織り交ぜ物語にしたこの小説は気に入った。もう一人の主人公は、アンリ2世の王妃「カトリーヌ・ドゥ・メディシス」。蛇太后と呼ばれた怖い怖い王妃だ。彼女は王妃となった今もフランス宮廷で冷遇されている状況にある。アンリ2世は、20歳年上の寵妾ディアヌにぞっこん。そんな中、彼女はアンリ二世、彼女の長男フランソワ二世と続く時代において、王国と王家を守るため、密かに闘いに乗り出す。その為には、預言者ノストラダムスに宮廷に招くことに成功する。様々な権謀術数と事件が、ここから始まる・・・・・。それにしても歴史上悪名高い人物カトリーヌ・ドゥ・メディシスのイメージを一変させたばかりか、登場人物の豊かな個性には感服。鉄の意志でカトリーヌを守り抜こうとした腹心の部下アルベルト、死の臨んで自分の本心を告白するアンリ2世、宮廷を牛耳る大元帥モンモランシーなどなど。臨場感あふれる作品に拍手を送りたい。