宴席などでよく歌う歌に尾形大作の「吉田松陰」というのがある。【敬天愛人 青春グラフティー】というアルバムの1番目の曲である。
さて、敬天愛人という言葉は、西郷隆盛が、好んで使い揮毫していた言葉である。
「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。天は我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也。」
(現代訳)「道というのはこの天地のおのずからなるものであり、人はこれにのっとって行うべきものであるから何よりもまず、天を敬うことを目的とすべきである。天は他人も自分も平等に愛したもうから、自分を愛する心をもって人を愛することが肝要である。」
(西郷南洲顕彰会発行・南洲翁遺訓より抜粋)
西郷隆盛は、仁愛の人として有名であるが、この言葉から西郷隆盛の自己修養のための指針と、信仰的とも言える天命への自覚というものが窺い知ることができる。
一つ薀蓄を言えば、この言葉を、社是としているのが、稲盛和夫氏の「京セラ」である。
少し(かなり)横道に逸れたが、薩摩人を語るほど興味を持って書籍を読んでいないので本題に移りたい。言い忘れてが、よく日本史で坂本龍馬の功績の一つに「薩長同盟」の成立が言われているが、「長薩同盟」というべきではないかと私は思っている。おっと、また横道に逸れてしまった。
星野哲郎氏が書いた歌詞は以下のとおりである。
吉田松陰
歌手名:尾形大作
作詞:星野哲郎
作曲:浜口庫之助
時と命の 全てを賭けた
吉田松陰 憂国の
夢草莽に 果つるとも
松の雫は 久坂に宿り
花は桂の 枝に咲く
口で言うより 行うことが
志士の志士たる 誇りなら
かくごの罪の 踏海忌(とうかいき)
下田港の 弁天島の
波も讃える 男意気
何も持たない 若者たちの
無欲無限の 赤心が
日本の明日を 創るのだ
松下村塾(しょうかそんじゅく) 長州魂
いまも生きてる 萩の町
一番の歌詞に「松蔭」「久坂玄瑞」「桂小五郎」の名をそれとなく入れているのがプロの作詞家らしい。しかし、一番すきなのは、やはり三番の歌詞である。別に私は「右」ではないことを断っておくが、長州人として是非今後もカラオケでは歌っていきたい。
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