2010年2月14日日曜日

火怨 北の燿星アテルイ

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高橋克彦著「火怨 北の燿星アテルイ」を読む。古代蝦夷の阿弖流為(アテルイ)を描く渾身の大作!辺境と蔑まれ、それゆえに朝廷の興味から遠ざけられ、平和に暮らしていた陸奥の民。8世紀、黄金を求めて支配せんとする朝廷の大軍に、蝦夷の若きリー
ダー・阿弖流為は遊撃戦を開始した。北の将たちの熱い思いと民の希望を担って。古代東北の英雄の生涯を空前のスケールで描く、吉川英治文学賞受賞の傑作。



これは、蝦夷版水滸伝のようだ。歴史小説の中で男たちを輝かせる能力がすばらしい。この時代は、教科書では単に坂上田村麻呂が蝦夷を討伐したとしか教えられない。しかし、やはりそこには、「人にあらず」「俘囚」と蔑まされた蝦夷たちの男としてのりっぱな闘いがあったのだ。感動!!



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