高校生の頃、カーク・ダグラス主演、スタンリー・キュブリック監督の「スパルタカス」という映画をみてひどく興奮したのを思いだす。その当時、バンドを組んでいてバンド名を「スパルタカス」にしたくらいだ。
書店の棚に「剣闘士スパルタクス」の文字を見つけた。あぁあの佐藤賢一の作品だ。すぐに購入。そしてすぐに読み終えた。一個の英雄として描くのでなく、一人の剣闘士として最後までスパルタカスを描いているのはおもしろい。しかしなんといっても役者が不足している。知らず知らずのうちにリーダーに祭り上げられ、また思いがけず、8万もの奴隷たちを率いるようなったスパルタカスという発想はいいが、盛り上がりは今ひとつといった具合。
やはり映画のラストシーンで、見つからないスパルタカスを捕らえるため、「教えれば命を助けてやる」というクラッススに対して「I'm Spartacus!”」と多くの仲間が口々に叫ぶという。あのジワリとくる感動が好きだ。
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