2007年9月20日木曜日

隠れた名品 ~ モーツァルトを語る第32弾

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第32弾は、1984年4月に作曲された「木管とピアノのための五重奏曲 変ホ長調 K452」です。実はベートーベンが同じ楽器編成、同じ3楽章編成、同じ調性で、曲を作っています。聴き比べると好みにもよりますが、明らかにモーツァルトの天才性だけが浮かび上がります。この曲はモーツァルト最初の自作演奏会のための曲です。ピアノ・コンチェルトK450(15番)とK451(16番)と共に初演されました。 ピアノ(クラーヴァイア)・パートはモーツァルト自身が演奏したとか。楽器編成は、ピアノとオーボエ、クラリネット、ホルン、バスーンです。全く有名ではありませんが、父レオポルドに宛てた手紙の中で、「生涯最高の作品」と書いてるほどの曲です。聴き所は、見事な音の溶け合いでしょうか。第1楽章は長いラルゴの序奏がついている(20小節/2分くらい)。これが美しい。木管の掛け合いをピアノのアルペジオが支えます。そこには得もいえぬ安心感があります。第2楽章も美しい。第1音から間違いなくモーツァルトの世界に引き込んでくれます。ピアノと木管の絶妙な調和が見られます。第3楽章ですが、冒頭はまるでコンチェルトのようです。最後にガデンツァがあるのも面白いです。



それでは、第2楽章をお聴きください。mozart_k.452 - II Larghetto (クリック) 



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