2008年2月27日水曜日

皇帝ナポレオン

Napo01_2 Napo02_2   藤本ひとみ「皇帝ナポレオン」読み終える。産経新聞に「ナポレオンの夜」と題して連載され(2001年11月~2003年4月)たものらしい。上下巻と分厚く読み応えがあると思ったので手にした。



 一度退位したナポレオンがエルバ島を脱出し、かの「百日天下」へ向かうところから話は始まる。



歓声のこだまするパリで若き新聞記者・モンデールがナポレオンを新聞の記事にするため、様々な立場の人にインタビューを重ね、人間のあらゆる欲望を一身に背負い、ヨーロッパを駆け抜けたナポレオンの実像と探り出す。



それは野心、比類なき人心掌握術、天賦の戦略の才、飽くなき性への欲求…。



フランスをそしてヨーロッパを戦争に巻き込んだナポレオンを、告発するモンデールであるが、最後には独裁者であっても、混乱のフランスを救えたのは彼しかいないこと、偉大な人物であることに気づいていく。出自、夢、恋、結婚、孤独、失意、再起、終焉。ナポレオンの生涯は並外れてスケールが大きかったが、実は、人間一人ひとりに与えられている人生そのものを、ひたすらに生きただけなのだ。印象に残る言葉がある。



私の胸にはいつも、現状がすべてだという気持があります。それ以外を考えても、望んでも、時間と労力の無駄だという気持が。だから自分が失ったもの、自分から欠け落ちていったものについては、ほとんど顧みません。次への対策が立った瞬間に、私は痛手から回復しています」 これこそが、ナポレオンの不屈さの原動力なのか。納得。



歴史公証はおいといて、人間ナポレオンとしてのあらゆる面を浮き彫りにした点で実に面白く読むことができた。



2008年2月21日木曜日

サッカー 日本VS中国

東アジア選手権 日本VS中国。明らかな中国よりの笛(北朝鮮人)はいたし方ない。しかし中国選手のラフプレーはひどかった。スポーツの域を超えている。いずれにしても反日の塊であるこの三国との選手権に日本が出る必要はないのではないか。怪我人が出るだけだ。また、観衆の酷さも目を覆いたくなる。2005年ほどではないものの、やはり民度が低いとしか言いようがない。北京五輪が思いやられそうだ。中国の歴史は大好きだし、いいところも山ほどある国だが、こういうところは心底最低な国だと感じる。今、中国の経済発展は目覚しいものがあり、世界経済に大きな影響を及ぼすほどになってきている。近代化の道筋は付けられた。しかし精神的途上のままでは真の近代化はありえない。



2008年2月18日月曜日

高千穂~日向岬

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水戸時代に一緒に働いた女性社員2名が休暇で南九州旅行(鹿児島・宮崎・熊本)をするとのことで、宮崎の案内を引き受けた。自分もまだ行ったことがなかった「高千穂峡」へ。日曜日8時30分に宮崎を出発。途中、日向の道の駅などにも寄ったが意外に早く3時間で到着。有名な真名井の滝・天岩戸神社などを見学。冬なので流石に人の数もまばらで、ゆっくり楽しめた。帰りには日向岬へ。馬ヶ背・クルスの海へ。クルスの海(写真)は、 入り江が「叶」の文字に見えることからここで祈れば願いが叶う場所として有名らしい。なるほど確かに「叶う」に見える。前日の晩は、しゃぶしゃぶを食べた後、いつも寄っている焼酎バー「一休」へ。水戸納豆チョコをもらってマスターもご機嫌。ブログにも掲載された。日曜は、地鶏をご馳走した。翌日は、日南へ出かけ(鵜戸神宮・日南メッセを紹介しておいた)、熊本へ向かい「黒川温泉」に泊まるらしい。羨ましい限りだ。宮崎も満喫してもらったことだし。



2008年2月8日金曜日

チェロが主役? ~ モーツァルトを語る 第42弾

第42弾は「弦楽四重奏曲 第22番 変ロ長調 K.589」。プロシア王セットの2番目の曲です。弦楽四重奏曲の最後の3曲は、プロイセン国王、フリードリヒからの依頼で作曲されたために「プロイセン四重奏曲」とよばれています。依頼主であるフリードリヒは素人としては卓越したチェロ奏者であったために、この作品にはその様な王の腕前が存分に発揮できるようにチェロがまるで独奏楽器であるかのように活躍します。第1楽章は第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンの3度の平行の第1主題で優雅に始まります。第2主題は、チェロの高音域が奏し、この時、ヴィオラどころかヴァイオリンまでチェロより低い音域に。大好きな第2楽章は変ホ長調のラルゲットで、やはり最初からチェロが高音域で唱い始めます。とにかく美しいメロディーです。第3楽章は変ロ長調のメヌエットですが、変ホ長調で書かれたトリオは二重構造。第4楽章は8分の6拍子の闊達なフィナーレです。それでは、第2楽章を聴いてください。演奏は、 Alban Berg Quartetです。



mozart_22_k.589 - 2(クリック)



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2008年2月6日水曜日

小戸鍋

Photo_2 宮崎では知る人ぞ知る小戸荘の「小戸鍋」を会社の皆で食した。



秘伝の小戸鍋の素(味噌だれ)に、白菜やしいたけ、ネギなどが入り、はまゆうポークをスキヤキを食べるように、とき卵につけて食べる。うまい!!卵の黄みが小さい。特別に仕入れている卵らしい。腹いっぱい肉を食べた後、うどんスキ、そしてぞうすう。フッーもう動けない。評判だけあって皆 満足の食事であった。



小戸荘は、他にも自慢がある。3代続く老舗の旅館だ。きりっとした美人の3代目若女将だ。



是非お立ち寄りを!



*はまゆうポーク・・・とは宮崎ブランドの豚肉だ。系統豚ハマユウから生産されるルーツは、ニューハマユウ(ランドレース種)×ハマユウW(大ヨークシャ種)から生まれた系統間交雑種母豚×さくら201,203をかけ合わせて生まれる柔らかい肉質と豊かな風味が特徴のおいしいお肉だ。



2008年2月4日月曜日

ブルボンの封印

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「ブルボンの封印(上)(下)」藤本ひとみ を読んだ。あの<鉄仮面伝説>をモチーフにした斬新な解釈での小説でおもしろかった。あとで知ったのだが、漫画化もされており、宝塚の舞台化もされているらしい。登場する人物も個性的で、どちらかというと女性向きの作品であろうか。ルイ14世の双子説をとっているのは、1998年に上映されたディカプリオ主演の「仮面の男~THE MAN IN THE IRON MASK」と同様だ。(映画は、仮面の男が弟{フィリップ}でこの小説は兄{ジェームス})。物語は、国王ルイ13世が死の床にある時から始まる。マゼラン枢機卿の陰謀に翻弄される二人の姉妹の恋。中でも主役である、何事にもくじけず成長してゆく、自らの謎の出生を探るマリエールには驚嘆だ。ご一読を・・・・