2008年6月8日日曜日

民族の雄飛・悠久の大和

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Photo 古代からの伝言シリーズ第2巻・3巻目を読む。



「民族の雄飛」は、大和朝廷により日本が統一され、三韓へ進出する時代を描く。謎の女帝 神宮皇后の登場だ。東アジアの覇権をかけて激突する強国・高句麗と古代日本。「好太王碑」が伝える戦いの全貌を明らかにし、巨大古墳で有名な応神・仁徳天皇の時代を描く。仁徳天皇の「いまよりのち、三年にいたるまで、ことごとく課役をやめ、民衆の苦しみを息えよ」と租税・労役の免除の宣言は、仁徳の名にふさわしいものであった。



「悠久の大和」は、暴君・武烈天皇の死後、断絶の危機に瀕した皇統を、大連・大伴金村が越から継体天皇を迎え、これを乗り切る姿を描く。しかし一方で大和の保護領として連合体を築いてきた任那もまた、百済への四県割譲、新興国・新羅の侵攻で滅亡の危機に瀕する。三韓政策が転換を迫られる中、筑紫では磐井の乱が勃発。その危機をうまく乗り切るが、その後、物部尾輿と結んで台頭した蘇我稲目により、金村は失脚。蘇我氏と仏教をめぐり物部氏が対立を深め、蘇我氏が実権を握ってゆく。(作者は、かなり大伴金村を高く買っている)



いよいよ、次巻より蘇我馬子そして聖徳太子登場。



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