2010年1月23日土曜日

聖肺の暗号

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帚木蓬生/著 「聖灰の暗号」を読む。
13世紀、カタリ派の異端弾圧をテーマにサスペンスを交えながら物語りは展開する。しかし、一種歴史書のようでもある。弾圧の詳細を古文書に置き換えて語らせる。面白くて一気に読んでしまった。



南フランス、トゥルーズの図書館に、その古文書は眠っていた……。謎めいた文字が躍る二葉の羊皮紙、行間に滲む火
刑審問、押し殺した叫び。真実を語る「手稿」が、七百年の眠りから目を覚ます時、ヴァチカンの闇が動き出す。歴史学者の須貝につきまとう影、監視の眼、図
書館長の死。声なき声を甦らせ、人間の救済を問う歴史大作。



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