高橋克彦「炎立つ」5巻完読。奥州シリーズ物もこれで最後だ。NHK大河ドラマにもなったので、著作は有名。平安時代末期、みちのくで黄金の王国を夢見た男たちの野望とは。安倍氏対源氏、存亡をかけた宿命の闘いから舞台は始まる。そして安倍氏から奥州藤原氏へと続く系譜の百五十年にわたる興亡を描く。アテルイから続く俘囚(蝦夷とも :
異文化を持ち、かつて朝廷支配を拒んだ奥州以北の人々)と蔑まれてきたみちのくの人々。安倍氏~清原氏~奥州藤原氏にとって、差別を振り払うことは悲願であったのだ。さすがに読み応えがありました。○
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