高橋克彦「時宗」全4巻、完読。NHK大河ドラマ[北条時宗]の題でこちらも放送された。物語は、時宗の父である五代執権・北条頼時の時代から始まる。時頼は蒙古が宋と高麗を圧迫し、やがては日本に来寇するであろうことに心を悩ませていたが、国内は朝廷と幕府の反目、幕府内部の御家
人同士の疑心暗鬼、北条一族内での内紛に忙殺された。蒙古に対抗するためには国内の権力争いを早急に収めなければならない。しかし半生を武家統一政府の樹
立に費やして頼時は没する。そして跡を継いだのが嫡男・時宗であった。時宗は全国の武士を率い、卓抜な戦略で元を迎え討つ。この小説の面白さは、時宗の兄 時輔を死なせずに働かせたことであろう。一気に読み終えてしまいました。
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