2008年4月15日火曜日

消された王権 物部氏の謎/出雲抹殺の謎

Photo先月より三輪山の祭られているニギハヤヒの興味を抱き、古代日本史物を読み続けている今日この頃。



神武東征以前、大和には既に大王がいた。物部氏の祖二ギハヤヒである。彼は何処へ消えたのか? 本書は、神と鬼との関係から古代史の闇に迫ろうというもの。その謎解きを、日本最古の正史『記紀』の中で「鬼」呼ばわりされ、蔑まれた古代最大の豪族・物部氏と、神格化された天皇家との不思議な関係を手がかりにしながら、隠された真相に迫る。神武天皇の誕生日である紀元節で祀られる神が、なぜか『日本書紀』でも鬼扱いされる出雲神なのか。どうして天皇家が鬼を神扱いする不可解な現象が起きたのか。その疑問を解く鍵として、伝説の出雲神・ニギハヤヒを祖とし、天皇家の祭祀を取り仕切ったとされる物部氏が登場する。藤原不比等に消された物部氏の謎は興味深い。



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