あわく血の色を透かした白い頬、わずかに褐色をおびた大きな瞳―ひとりの美少女が暴君・煬帝の親征に従事していた。病父に代わって甲冑に身を包んだ、少年兵として。その名を花木蘭。北に高句麗を征し、南に賊軍を討つ。不敗の名将・張須陀の片腕として万里の戦野にかけるも、大隋帝国の命運は徐々に翳りはじめ…。
本書にとりあげられた、「木蘭」は、京劇にもなっているほど中国では有名らしい。「ムーラン=ピンイン」と読む。ディズニーが「ムーラン」という映画も作っている。
木蘭の活躍をもっと描くのかと思いきや、煬帝の暴君ぶり、隋から唐むかう戦いなど{隋唐演義}の凝縮版のような進み具合であった。もう少し、木蘭をめぐる場面が欲しかったというのが本音。
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