玉前神社を参拝。上総一之宮にして旧国幣中社だ。ご祭神は玉依姫命。鎌倉以降、武家の崇拝は厚く、頼朝も政子の安産祈願をしたと伝えられる。残念ながら拝殿・本殿は改修のため見ることができなかった。
ご神体は珠玉といわれているだけに、神輿の腹には、見事な宝珠の紋が付けられていた。ちなみに、神紋は「三つ巴」みたいだ。実は、もう一つ「鏡に御統みすまる」という紋があるはずなのだが、拝殿・本殿は見えず確認できなかった。残念。神輿には、大宮・若宮とあるが、一説によると、大宮が「玉前大神」で若宮が「玉依姫命」らしい。
さて「玉前神社」といえば、春分・秋分の日のご来光の道で有名だ。この日、太陽の運行線が上総一ノ宮の玉前神社から島根の出雲大社を結ぶ。相模国の寒川神社、富士山、日蓮宗の聖地七面山、伊吹山、琵琶湖竹生島の弁財天、大江山の皇大神社、大山神社と名だたる聖地が並ぶのだ。北緯35度22~24のレイライン。これこそが、日本古代の隠された大いなる御技なのでは。おもしろい。
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