2010年6月26日土曜日
エニグマ奇襲指令
マイケル・バー・ゾウハー著「エニグマ奇襲指令」を読む。久しぶりのスパイ小説だ。280ページほどの量で、展開の速さおもしろさにあっという間に読み終えた。
[E:book]時は1944年、第二次大戦末期。イギリスで逮捕された泥棒、フランシス・ド・ベルヴォアールが、自由と引き換えに受けた任務は、ドイツの暗号機〈エニグマ〉の奪取。占領下のフランスに彼は潜入するが、〈エニグマ〉を狙う英国の工作員がいることをドイツ軍は察知。迎え撃つルドルフ・フォン・ベック大佐と「男爵」の対決やいかに?
レイテ
ジョン・J・ゴッベル著「レイテ 上・下」を読む。
[E:book]逐艦“マシュー”艦長マイク・ドノヴァンは、栗田健男率いる大艦隊と応戦するだけでなく味方側の中にも危険な火種を抱えていた。さらに、かつての戦闘で負った消し難い心の傷も…。フィリピン、カリフォルニア、ハワイをはじめとする太平洋の島々、はたまた日本の京都や横須賀など、舞台を自在に転じながら戦いはこの海戦の趨勢を決することになるサマール島沖海戦に突入する。情報が錯綜した複雑きわまりない海上の大決戦を、多層的で密度の高い筆致で描破した重厚にして壮大な戦争小説。
レイテについては、大岡昇平の「レイテ戦記」をはじめ、栗田艦隊の謎の反転に興味を抱き、何十冊もの関連本を買ったり、この捷一号作戦に参加した艦艇をプラモデルで造ったり(静岡時代)していたので、実はアメリカ側から見たレイテの有り様の本だとばかり思って買ったのだ。残念。フィクションを交えての冒険小説+恋愛小説だった。10年くらい前に映画で「パールハーバー」というのがあったが、これまた恋愛映画でがっくりきたことがあったことを思わず思い出してしまった。しかし、しっかり最後まで読んでしまった。
2010年6月22日火曜日
ネクタイ
今やクールビズは当たり前だが、今日は、ネクタイを一日締めてみた。父の日に、娘から貰ったからだ。夏に、イギリスに短期留学するとかで、夜遅くまで、バイトに励んでいる娘だが、そんなバイト代からのプレゼントなので、少しウルウルしてしまった。という訳で、今日は、ネクタイをしていたい。
2010年6月20日日曜日
カウチソファ
2010年6月19日土曜日
レイライン 確認
梅雨の庭
薔薇の季節がとうとう終わり。愈々梅雨入りです。庭では、あじさいと百合が咲きました。
強風で倒れていたのを、雨の中なんとか支柱にくくりつけての撮影です。今年も艶やかです。
山あじさいは、今年はホワイトに少し薄紫の色合いです。
さて、ここで蘊蓄。あじさいは、ご存じ毎年花の色が変化します。それは、アントシアニンとアルミニウムの関係で決まります。アントシアニンは、あじさいの花の中に含まれる色素でその他の補助色素により合成され色合いが決まります。しかしアルミニウムは、根から吸収されます。この、アルミニウムがたくさん吸収されると花は青くなり、されないと赤くなるのです。あとは、そのバランスです。酸性土壌にあるアルミニウムは溶けて根に吸収されやすいので、青いあじさいが多い土地は酸性土壌ということです。反対に、アルカリ性土壌は溶けにくいので赤が出やすいのです。ですからブリーベリーなどは酸性土壌が適しているのですね。
サッカー W杯ユーロ諸国
サッカーW杯南アフリカ大会が始まって一週間。日本戦第一試合 カメルーン戦は興奮したが、それ以上に後半30分間、攻撃が何もできずにヒヤヒヤの連続で疲れた。
さてさて振り返ると予選ラウンドで、ユーロの強豪国が苦戦をしている。スペイン・ポルトガル・ギリシャ・イングランド・ドイツ・イタリア。昨今の経済のユーロ危機と相関関係があるのか。
そういう意味では、「オランダ」も・・・といってもらいたいところ。財政緊縮に向けた9日に政権交代したばかりだ。さあ 頑張れニッポン!!
最勝王
服部真澄著「最勝王」上・下巻を読む。平城京が廃され、長岡京さらには平安京へと都が移っていった頃。若き日の空海こと 讃岐ではちょっとした名士の子であった佐伯真魚は、勉学のために京に上るその途中で難波の四天王寺を訪れる。そして謎の人物 赤麻呂と出逢う。この男が本小説のサスペンスの鍵を握る。赤麻呂と空海は表裏一体の存
在。最後は空海に収斂したが、青年期の教海と壮年の空海は同一人物とは思えないほど変貌を遂げている。宇宙の真理を見極め、唐の高僧から秘術を伝授される
という僧としての完成と同時に、赤麻呂流の世間智を手に入れたのである。唐から帰朝した空海は、秘密宗の奥義を得て、各所で講説を続ける。一方、謀叛の罪に問われた伊予親王は、幽閉ののち自害する。前半生の記
憶のなかに、殺人を犯す自分を見る空海。政争渦巻く地上で、生死の呪縛を解き、生滅を超えゆく道への鍵は開かれるのか。