ジョン・J・ゴッベル著「レイテ 上・下」を読む。
[E:book]
逐艦“マシュー”艦長マイク・ドノヴァンは、栗田健男率いる大艦隊と応戦するだけでなく味方側の中にも危険な火種を抱えていた。さらに、かつての戦闘で負った消し難い心の傷も…。フィリピン、カリフォルニア、ハワイをはじめとする太平洋の島々、はたまた日本の京都や横須賀など、舞台を自在に転じながら戦いはこの海戦の趨勢を決することになるサマール島沖海戦に突入する。情報が錯綜した複雑きわまりない海上の大決戦を、多層的で密度の高い筆致で描破した重厚にして壮大な戦争小説。レイテについては、大岡昇平の「レイテ戦記」をはじめ、栗田艦隊の謎の反転に興味を抱き、何十冊もの関連本を買ったり、この捷一号作戦に参加した艦艇をプラモデルで造ったり(静岡時代)していたので、実はアメリカ側から見たレイテの有り様の本だとばかり思って買ったのだ。残念。フィクションを交えての冒険小説+恋愛小説だった。10年くらい前に映画で「パールハーバー」というのがあったが、これまた恋愛映画でがっくりきたことがあったことを思わず思い出してしまった。しかし、しっかり最後まで読んでしまった。
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