安徳天皇、源実朝、南宋の幼帝、マルコ・ポーロ、クビライ・カーン、後鳥羽上皇、鴨長明などなど…また古事記、日本書紀、吾妻鏡、平家物語、東方見聞録、金槐和歌集・・・南宋崩壊・蒙古襲来。多くの人物といくつもの文献や事件を見事に1つのファンタジーに仕上げた腕前、構想力はさすがとしか言いようがない。真床追衾(まことおうふすま)、塩乾珠(しおふるたま)と塩盈珠(しおみつたま)。古代史ファンにはたまらないおもしろさ。祟り といえば、崇徳天皇・道真・将門が定番で「安徳天皇」などは想いもしない。そこの着眼がすばらしい。小生、下関生まれで幾度となく、関門海峡をみて育ち、赤間神宮にも参拝しているが、運命と悲哀としてしかとらえたことしかなく、おそれいりました。滅びの美学を堪能あれ。
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