[E:book]“主義者殺し(大杉栄)”の汚名を負って満州に渡り、策謀渦巻く闇世界に君臨した男の比類なき生涯。湯水のごとき資金源の謎、地下茎のように絡み合う人脈、そしてその自死とともに葬られたはずの大杉事件の真相と“帝国”の「負の近現代史」を新資料、新証言で炙り出す。従来の甘粕像をことごとく覆す、衝撃の大河ノンフィクション。
読む前は、小説だとばかり思っていたのだが、ジャーナル的なノンフィクションの本であった。昭和初期の「妖怪」とまで言われた甘粕。ラストエンペラーで登場してその人物を知ったが、どういう生涯を送ったのかわからなかったので関心があった。丹念な取材と資料調査で追った労作であった。
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