2010年12月4日土曜日

風の陣 4巻まで



Photo_2 高橋克彦著「風の陣」がPHP文芸文庫より発売となった。現在は、4巻までの、「立志・大望・天命・風雲」。烈心待ち切れずに読み始めたが、いつも通りあっと言う間のおもしろさで読了。 アテルイが主人公の「火怨」へつながる,八世紀中頃の黄金発見に端を発する奥州動乱と、中央政界の血腥い権力抗争を描く大河ロマンだ。「橘奈良麻呂の乱」、「恵美押勝の乱」「怪僧・弓削道鏡の御託宣事件」を蝦夷たちの闘いとして描く。「火怨」中で、蝦夷を影で支える物部の頭領、物部天鈴をして、 「蝦夷にとっては口にするのも憚られる名となったが、いつかは分かる。あの男がなにをのぞみとしていたかがな。」と言わしめた男、道嶋嶋足が本編の主人公となる。



さて、ひとつおもしろいのは、この小説は、すべて「風」のつく章に分けられていることだ。50近い「風」が登場する。日本には、如何に風のつく言葉が多いのだろうと思う。そして日本人は如何に「風」というものを様々な表現をしてきたかわかる。



5巻の「烈心」いつ文庫になるのでしょう。





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