2012年6月23日土曜日

嶽神 上・下

1_22_3長谷川卓著「嶽神 上・下」を読む。嶽神(がくじん)とは――?山の者たちの集団の中から、数年から数十年にひとり、時としてとてつもなく知力と技に長けた者が出ることがある。その心根はあくまでも清く、出会った者は皆、その心に打たれるという。山の者たちはそうした男を≪嶽神≫と呼んでいる。

[E:book]山の者の集団から追放されて<ひとり渡り>をする多十に、滅亡目前の武田唯一の嫡流・若千代の幼い命が託された。莫大な武田の御遺金(ごいきん)のありかを探るべく遣わされた真田、伊賀の忍者集団と、圧倒的な劣勢の中で血みどろの死闘を繰り広げる多十たち。仲間を信じ、知恵をしぼって辛くも生き延びている多十一行に、服部半蔵から最強の刺客たちが放たれる。妖術をあやつり、もはや復讐の鬼と化した殺人集団に対して、勝機はあるのか? 御遺金のありかは? 男たちの生き様と熱い絆を描き、最後の最後まで気が抜けない時代伝奇小説の名作、圧巻の大団円!




0 件のコメント:

コメントを投稿