2013年1月26日土曜日

己惚れの記

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中路啓太著「己惚れの記」を読む。



[E:book]




その男はどうしようもなく己惚れていた。武士が滅びようとする天保の改革期、主君水野忠邦の理想を実現するためには、愚か者と揶揄されても己の信じる道を貫くしかないからだ。特異な生い立ちのやくざ者や血に飢えた剣客たち、欲に憑かれた大奥女中らの思惑も交錯し、忠と義の物語は一気に加速していく。







そもそも忠義とは何か?その一つの答えが「己惚れ」です。



主君なら自分の行動を察してくれる、理解してくれる。


自分なら主君の気持ちを理解した上で最善の行動がとれる。君主の間違った考えや行動も正してみせる。


なんとも凄い想いです。




自分さえも犠牲にしてまで行動する。それこそが武士の生き様であると。




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