湯原裕光著「瑤泉院~忠臣蔵の首謀者 浅野阿久利」を読む。
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浅野内匠頭夫人、阿久利。内匠頭の切腹後、落飾して瑤泉院と号したこの女性こそが、大石内蔵助を陰で支え、赤穂四十七士の吉良邸討入りの絵図を描いていた―。阿久利と内蔵助の淡い交情、幕閣最高権力者・柳沢吉保との知恵を尽くした探り合い。後に「美貌御前」と称された才色兼備のヒロインを軸に、膨大な資料を縦横無尽に駆使して誕生した、静かな感動溢れる出色の忠臣蔵小説。
本作品は、実に秀逸です。幾つか忠臣蔵ものを読んでいますが、謎の多い忠臣蔵で、事実とフィンクションを組み合わせていながらも違和感なく見事に説得力をもって仕上げています。TVドラマ化もされたようですね。阿久利と内蔵助の淡い交情は余計でした。
泉岳寺を訪れることがあっても、吉良邸跡を訪れる人は滅多に居ないでしょう。両国に本所松坂公園というのがあります。公園というよりここが吉良邸跡です。海鼠壁の塀に囲まれた小さなスペースで残っています。
吉良上野之助の「みしるし洗いの井戸」もありました。
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