2014年6月29日日曜日

戯史三国志 我が土は何を育む

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吉川永青著「戯史三国志」三部作 第3弾「我が土は何を育む」を読む。
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救いたい、その一心で嫂を手にかけた黄巾の子、廖淳。若き日の劉備に拾われ、関羽や張飛の下で武芸を学び、やがて少年は心底の後悔から自らを解き放つ。そして「三顧の礼」で迎え入れられた諸葛亮。俊才だが変人の軍師に気に入られた廖淳は、武将としての才覚を現していく。まったく新しい三國志。





フリークには、廖化という名でわかるだろう。正史では、荊州での関羽の主簿として初めて登場。演義でも関羽の曹操から脱走時に登場するが、この物語では、劉備命で生きる子供から登場させているのが面白い。1弾、「陳宮」2弾「程普」とも関わりを持ちながら成長してゆく姿が面白い。


吉川永青は、本当に三国志が好きなんだろうなとわかる3部作であった。まだまだ、三国志には、1個の物語を創れる人物が大勢いる。ドンドン書いてくれることを期待する。


戯史三国志 我が槍は覇道の翼

                  

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「戯史三国志 我が槍は覇道の翼」吉川永青著 を読む。戯史三国志シリーズ第2弾である。



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官軍に失望し、賊将となっていた程普。だが孫堅という大志を抱いた将に出会い、彼の運命は変わる。「主君を皇帝に」。しかし主が志半ばで倒れてから彼の中に芽生えたのは、若く有能な軍師・周瑜への言いようのない嫉妬と焦りだった。そして運命を決める「赤壁の戦い」が迫る。まったく新しい三國志。





第1弾、陳宮同様、主人公は「程普」という、こちらもフリークでなくては思い出せない人物であろう。黄蓋、韓当とともに孫家三代に仕えた孫呉の重鎮である。程普の人間味あふれるところが、物語を更に面白くしている。第1弾とのクロスオーバーもあり最後まで楽しめました。


2014年6月27日金曜日

吉田神社




出張で来たついでに朝早く「吉田神社」を参拝してきました。

京都大学の傍、吉田山に鎮座しています。

一の鳥居を潜り、二の鳥居の先が階段です。






美しい新緑が眩しいばかりです。






境内には、神の使いといわれる「鹿の像」が置かれています。

こちらのご祭神は、

・建御賀豆智命 (たけみかづちのみこと、武甕槌命)

・伊波比主命 (いわいぬしのみこと、経津主命)

・天之子八根命 (あまのこやねのみこと、天児屋根命)

・比売神 (ひめのかみ)の四柱です。




そうです、春日神社の神様。吉田神社は、貞観元年(859年)、藤原山蔭が一門の氏神として奈良の春日大社四座の神を勧請したのに始まります。『延喜式神名帳』への記載はない(式外社)が、永延元年(987年)より朝廷の公祭に預かるようになり、正暦2年(991年)には二十二社の前身である十九社奉幣に加列されました。二十二社(下八社)の一社にして、旧社格は官幣中社。現在は神社本庁の別表神社です。






境内中央に、三の鳥居。その奥が拝殿。先に中門です。






中門より、奥に並ぶ「ご本殿」をわずかに拝することができます。4柱にあわせ、4つの本殿。勿論、「春日造」です。






神紋は「下がり藤」紋です。





































そしてここから、元宮へ向かいます。吉田神道根本道場 末社斎場所大元宮。八角形の本殿に六角の後房を付した重要文化財。本殿の周りを長棟の延喜式内社三一三二社が取り囲み、天神地祇八百万神を祭っており、内院参拝で拝することができるのです。

































































社殿の奥の本殿の千木が美しく顔を出しています。






本殿は、八角形。屋根中央の妻に「日本最上 日高日官」の額が掲げられています。

もと神職卜部(吉田)家邸内にあったのを文明十六年(一四八四)吉田兼倶がここに移建したもので、吉田神道の根本殿堂をなすものです。

天正十八年(1590年)神祇官八神殿も社内後方に移され、江戸時代より明治四年(1871年)に至るまで朝廷の奉幣使派遣のとき神祇官代としてその儀式を執行しました。
 

本殿(重要文化財)は慶長六年(1601年)の建築で、正面八角に六角の後方を付し屋根は入母屋造・茅葺、棟には千木をあげ、中央に露盤宝珠を置き、前後に勝男木をおく特殊な構造をもっている。

この形式は神仏習合(神道と仏教の折衷調和)、陰陽五行(万物は陰

と陽の二気によって生じ、火木は陽、金水は陰、土はその中間にあるとし、これらの消長により大地異変・災事・人事の吉凶を説明)などの諸説を総合しようとした吉田神道の理想を形に現わしたものといわれます。

千木は前方(南側)が内削【うちそぎ】、後方(北側)が外削【そとそぎ】になっています。

棟に置かれた勝男木【かつおぎ】も独特です。

南半分は丸材を3つ重ねたものが3組置かれています。

北半分は角材が2組置かれています。

そして棟の中央部には露盤宝珠が取り付けられています。感動!!


















































2014年6月23日月曜日

デジカメ 買い替え

Dschx400v




「SONY デジタルスチルカメラ Cyber-shot サイバーショット  HX400V」買ってしまいました。




光学50倍/全画素超解像100倍ズームのZEISSバリオ・ゾナーTレンズだ。



Sony_hx400v




奈津子の買った「一眼レフ」には負けますが、今後の「神社」撮影に役立てます。




2014年6月22日日曜日

ノア 約束の舟

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「ノア 約束の舟」観てきました。



聖書では箱舟に乗る人間の数は8人で、三人の息子にはそれぞれ妻がいることになっているだが???
また、映画では大洪水後にノアの次男のハムが一人旅にでることになるのだが、聖書の記述では、葡萄酒に酔ったノアの介抱をハムが怠ったためノアがハムの息子カナンを呪う、ということになっている。
かなり違う部分がありました。CGはさすがの迫力です。
赤子を抱えて狂気のノアと対決するシーンの、イラ役のエマ・ワトソンの演技は圧巻で、彼女が役者としてものすごく成長しているのがよく分かります。



2014年6月21日土曜日

戯史三国志 わが糸は誰を操る

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吉永永青著「三国志 わが糸は誰が操る」を読む。



三国志フリークでないと面白くないかもしれない。陳宮に焦点をあてた物語である。


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董卓に想い人を奪われた若き日の陳宮。己の無力に打ちひしがれていた時「俺の臣になれ」と言う男・曹操が現れ、彼の人生を変えた。名将に重用されながら、呂布に寝返った謀将。その愚行の裏には知られざる熱い友情と真心の物語があった。まったく新しい三國志、第一弾。「小説現代長編新人賞」奨励賞受賞作。





本書は、三部作となっていてその一段である。2年くらい前から、単行本で出ていて読みたかったのだが、待ちました。


陳宮は、かなり興味深い人物なので物語になると思っていました。


項羽と劉邦

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BSフジで平日15:00からはじまった「項羽と劉邦」(元題名:漢楚伝奇)。



録画して楽しんでおります。全80話の長丁場です。項羽の垓下の歌に登場する項羽の愛人「虞姫」(リー・イーシャオ)、いや~綺麗です。現在、<項遼の決起>が終わった所です。



お薦めです。



2014年6月9日月曜日

映画「ポンペイ」





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映画「ポンペイ」一人で観てきました。あさの上映は、3Dだけだったたので、初めて3Dでの映画鑑賞となりましたが、さほどでもない というののが感想です。上映二日目ですが、観客は10名ほど。ガラガラでした。


内容は:


紀元後79年のポンペイ、奴隷のマイロは無敵の剣闘士であった。彼は旅の途中で裕福な商人の娘であるカッシアを助け、恋に落ちた。しかし、カッシアはあくどいことで知られる元老院議員コルヴィスと無理やり婚約させられていた。ヴェスヴィオ火山が噴火し、溶岩流でポンペイが壊滅する前に、マイロはカッシアを救うべく戦うと決めたのであった・・・・





といたって恋愛もの。「ローマ」「剣闘士」の言葉につられました。




次は、「ノア 約束の舟」を観ようと思っています。


2014年6月1日日曜日

風の如く 水の如く

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安倍龍太郎著「風の如く 水の如く」を読む。



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関ヶ原合戦後、徳川新政権は恩賞問題に苦悩していた。多くの武将たちから届けられる訴状の中に「如水に謀反の疑いあり」というものがあった。これを重く見た徳川家康は、本多正純にその真偽を確かめることを命じた。果たして、如水と石田三成の間に密約は存在したのか…。政治駆け引きの中に本多正信・正純、黒田如水・長政ら戦国武将の親子の情を絡め、日本史最大の謎、関ヶ原に新しい解釈で挑んだ歴史小説の傑作。





黒田官兵衛 九州攻めの謎に迫る「関ヶ原」第三勢力の策謀。かなり面白く読ませていただきました。このようなフィクション構築の仕方もあるのかと感心されます。是非、ご一読を!!


覇王の番人 上・下

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真保裕一著「覇王の番人 上・下」を読む。




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戦乱の世を我が手でしずめてみせる!その決意を胸に秘め、明智光秀は、一人の武将に目をとめる。その男とは―織田信長。やがて光秀は天下統一の夢を信長にたくし、織田軍団の先頭に立って戦いの日々へと突きすすんでいく。歴史に葬られた男・明智光秀の真実を掘り起こし、戦国の定説をくつがえす歴史巨編、堂々登場。




「秀吉陰謀説」と「光秀=天海説」に基づいている点は、特に真新しさは感じなかった。光秀自身は心の吐露が見事に描かれていた点は、秀逸と言えるだろう。