2014年9月14日日曜日

黎明に起つ

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伊東潤著「黎明に起つ」を読む。



[E:book]




京都を主戦場に、11年間も繰り広げられた権力闘争・応仁の乱。それによって荒廃した都の姿に絶望し、挫折から立ち直り、関東の地に新天地を求め、守旧勢力を駆逐し、覇権を打ち立てた北条早雲。その国家像と為政者像を注目の作家が描く歴史巨編。







半ば死に体の幕府内の争いから抜け出し、東国の関東管領、関東公方などの室町時代からの秩序を壊して、新たな世を再構築しようとする早雲。



経世済民の先駆けとならんとする早雲の在り様が見事。



この時代は政治的、人間関係的に複雑な構成なので読んで理解するのが難しいが、それも、パズルのようでおもしろい。




古き武士の世を代表する三浦同寸と新しい時代を作ろうとする早雲の戦いまでを描く。


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