2007年4月16日月曜日

2つ目のアダージョ~モーツァルトを語る 第19弾

K000393 第16弾にて「ヴァイオリン協奏曲 第5番 第二楽章 Adagio」を紹介した。実は、この第二楽章は、翌年1776年にもう一つ作曲されている。それが、第19弾「ヴァイオリンのための中間楽章アダージョ ホ長調 K261」である。もともと先の「イ長調協奏曲」は、ザルツブルク宮廷楽団の楽長であったアントーニオ・ブルネッティのために書かれたのだが、その中間楽章が、ブルネッティにはいささか荷が重いと、急拠新しくこのアダージョを仕上げて入れ替えたものではないか?と言われている。調は同じホ長調、テンポは2/4が4/4へ。オーボエがフルートへと変わっている。弱音器をつけたヴァイオリンと管楽器に先導されて独奏ヴァイオリンが同じ主題を奏して始まる。中間にロ短調の部分があるが、全体におだやかなホ長調の曲調が実に美しい。わずか8分程ですが、美しさに陶然とする時間が流れていきます。それでは、ちょっと珍しいですが、コンドラシン指揮(モスクワ響)レオニド・コーガン(Vn) 1969年のライブにてお聴きください。mozart_k.261(クリック)。



にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ←こちらもクリックして下さい



0 件のコメント:

コメントを投稿