最後に「香取神宮」を参拝。ご祭神は経津主大神(フツヌシノオオカミ)。鹿島神宮のご祭神 武甕槌神と経津主神は、同一神ともいわれている。また、『日本書紀』のみに登場し、『古事記』には登場しない。葦原中国平定で武甕槌神とともに出雲へ天降り、大国主命と国譲りの交渉をしている。しかし、フツというのは、スサノオの父の名前とも言われ、布都御魂を祀る石上神宮が物部氏の武器庫であったと考えられていることから、経津主神も元々は物部氏の祭神であったと考えられる。そして、香取神宮が鎮座するこの山の名前は「亀甲山」。亀甲は、出雲の印。また、経津主神はスサノオを祀る「八坂神社 祇園祭」に繰り出す 荒久の山車飾りにも登場する。やはりどう考えても香取は出雲系???。
それはさておき拝殿=本殿は、息を飲む美しさであった。
檜皮葺屋根、黒漆権現造りで周囲の朱色に対比して荘厳な雰囲気をかもしている。ご神紋は、「五七の桐」(下写真左)といわれているが、「五三の桐」紋(下写真右真ん中)も配されていた。 (*写真はクリックで拡大できます)
こちらは、鹿島神宮と反対に本殿は、南面している。二社で一体ということか。ご神木の三本杉も誰しもが目を奪われるすばらしいものだった。旧参道を歩いてゆくと、そこには奥宮がある。経津主神の荒御魂を祀っている。これも鹿島神宮と同じ構造である。そして、その左奥に、要石が。
確かに、凸型だった。東国三社の神域を堪能した一日であった。
0 件のコメント:
コメントを投稿