2010年7月18日日曜日

葬られた王朝

Photo梅原猛著「葬られた王朝」を読む。宮崎時代に、氏の「天皇家のふるさと日向を行く」を読んでから、古代神話・古代史・神社伝承にハマった自分がいる。その世界にまさしく誘ってくれた氏の新作だが、この著作には、私にとってすでに真新しいものはなにもなかった。

[E:book]およそ40年前に著作「神々の流竄」でヤマトで起こった物語を出雲に仮託したフィクションであると断じた。、本書ではその誤りを全面的に認め、やはり古代出雲にはヤマト王朝にまさるとも劣らぬ偉大な文明と文化があったことを、記紀の徹底的な読み直しや最近の考古学上の遺跡・遺物発掘や郷土史研究の成果を踏まえて語り、雲王朝の創始者である「スサノオとその子孫のオオクニヌシこそ、不比等がもっとも手厚く祀った大怨霊神なのであり、その不比等こそがヤマト王朝に敗れた出雲王朝の神々を出雲の地に封じ込めた張本人である」と高らかに宣言します。

この時代に今日のある方は是非読まれてください。



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