半村良著「産霊山むすびのやま秘録」を読む。
[E:book]戦国時代正親町天皇の勅令により、ある裏の一族が戦乱の世を治めるために動き出す。それは高天ヶ原に最初に現われた三柱の神の一柱『高皇産霊神』を祖と仰ぎ、日本各地に点在する霊場『産霊山(ムスビノヤマ)』を探索する一族。そして彼らは古くは天皇家よりも高位に位置したと言われ、時代が下るにつれ特異な能力をして御所の忍として活動する。彼らの悲願こそは、日ノ本のどこかにあるという生きとし生けるものの願いを叶える最高の産霊山『芯の山』を見つけることであった。その名を『ヒ一族』。織田信長の時代。彼らは、明智光秀・藤堂高虎・天海・猿飛佐助となり、世の中を動かす。そして時代は移り坂本龍馬も一族として登場。さらに太平洋戦争時代にも。まさに伝奇SF小説。あっというまに読み終える。
��龍馬の生地「才谷」には、坂本五郎太郎の墓というのがあり、これは明智秀満の子が隠れ住み「坂本」と名乗ったという所からきています。明智家の家紋も龍馬の家紋も確かに「桔梗紋」ではあります。そして二人のエニシは、和歌にも残っていました。
明智光秀 「心しらぬ人は何とも言はばいへ 身をも惜まじ名をも惜まじ」
坂本龍馬 「世の人はわれを何とも云はばいへ わがなすことは我のみぞ知る」 おもしろい。
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