2011年8月29日月曜日

ジャガーになった男

Photo久しぶりに佐藤賢一の小説を読む。「ジャガーになった男」。
[E:book]伊達藩士・斉藤小兵太寅吉は恋人を捨て、冒険を求めて、支倉常長遣欧使節に加わった。着いたイスパニアはすでに全盛期の栄光を失っていたが、一人のイタルゴ(戦士)と意気投合し、共に戦場に赴くために、帰国する使節団と訣別する決心をする。壮大なスケール、波瀾万丈の歴史ロマン。第6回小説すばる新人賞受賞作に大幅加筆、600枚の長編となったロング・バージョン。






星宮神社 星神社群


より大きな地図で 星宮神社&星神社 を表示


関東は前にも書いたが、氷川・香取・鹿島など、地域を完全に分けるように鎮座している神社が多いことに驚かされる。その一つを紹介したい。
栃木県には、やたらと「星宮神社」が存在する。星の神・天香香背男命を祀る神社が184社もあるといわれている。全部探すことはできないが、可能な限りプロットしてみた。茨城の大甕倭文神社のページで書いたが、まつろわぬ神 天香香背男命こと天津甕星が如何に北関東で崇拝されていたかが良く分かるのでは。神社によっては、根裂神・磐裂神としているところもあるようだ。鹿島・香取の神に制圧されただからだろうか?茨城県にはほとんど見当たらない。

千葉にも何故か「星宮」という神社多くあるが、こちらは天之御中主命が祭神で、千葉氏の妙見信仰からきているようだ。

おもしろい。

2011年8月27日土曜日

ミノタウロス

Photo前より、気になっていた吉川英治新人賞受賞作品 佐藤亜紀著「ミノタウロス」を書店でやっと見つけたので、早速読了。

[E:book]崩壊と死人の心を持たぬ半獣たちの、破壊的な衝動と暴力。
帝政ロシア崩壊直後の、ウクライナ地方、ミハイロフカ。成り上がり地主の小倅(こせがれ)、ヴァシリ・ペトローヴィチは、人を殺して故郷を蹴り出て、同じような流れ者たちと悪の限りを尽くしながら狂奔する。発表されるやいなや嵐のような賞賛を巻き起こしたピカレスクロマンの傑作。

驚きです。日本人しかも女性がこのような小説を描くことができるのが不思議です。
ミノタウロスとは、ギリシャ神話に登場する牛頭人身の怪物。そう人間ではないのです。男を嬲り殺し、女を陵辱し快楽の限りを貪る怪物。これがこの作品のモチーフです。人間をそのように変えるものは「戦争」。この当時のウクライナの政情は複雑怪奇です。8割がロシアに残りがオーストリアに占領されていた時期があり、第一次世界大戦、ロシア革命、内戦とを経験する。そんな時代に生きた主人公のすさまじい人間性の崩壊。赤軍(ソヴィエト政権の軍隊)と白軍(反革命勢力)、強盗と化した民衆が入り乱れて暴虐の限りを尽くす混沌とした世界に身を投じ破滅へ向かう。

是非ご一読を。


2011年8月23日火曜日

曾我兄弟の密命―天皇の刺客

Photo高橋直樹著 「曾我兄弟の密命―天皇の刺客」を読む。

[E:book]赤穂浪士の忠臣蔵、荒木俣衛門の鍵屋の辻の決闘と並び、日本三大仇討ちのひとつとして知られる曾我兄弟の仇討ち。親孝行の美談として語られ続けた、この悲劇の物語の裏には、苦節17年もの壮絶な策略が隠されていた。頼朝と曾我兄弟の知られざる因縁。そして、勝者によって歴史の闇に葬られた敗者の無念を力強く描いた長篇小説。

曾我兄弟の仇討ちは、建久4年5月28日(1193年6月28日)、源頼朝が行った富士の巻狩りの際に、曾我十郎祐成と曾我五郎時致の兄弟が父親の仇である工藤祐経を討った事件である。しかし、工藤祐経を討った後で、曾我兄弟は頼朝の宿所を襲おうとしており、謎であるとされてきた。そこに目をつけたのがこの作品だ。---兄弟には頼朝の命を狙う動機があった。兄弟の祖父、伊東祐親は頼朝の愛児を殺した。祐親はその報復を受けて、頼朝に殺されていた。八百年もの歴史に隠された「曾我物語」のせつなすぎる真実は如何に。一気に読み終えた。




2011年8月14日日曜日

炎天下のゴルフ

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昨日は、この炎天下の中、ゴルフへ。芝の上は40度近いのでは。水を飲んでも飲んでも汗ですぐに出てしまう。ちょっと無謀な一日でした。場所は、「中山カントリー倶楽部」。自宅からわずか25分の名門。普段は、高すぎて行けないが、先輩が会員のため割安(セルフ)でプレー。今回で二度目だ。趣のある良いコースです。しかしここは歩き。炎天下地獄の始まり・・・。中山は、距離もレギュラーで6500近くあり、400ヤード以上のミドルが多い上、グリーンがこの時期は高麗。相変わらず、ドライバーが絶不調。何とかアプローチとパターでしのぎながらの悪戦苦闘。最終ホールを前に、パー出上がれば89。しかしドライバーは左の林へ。パーが無理と分かった時点でキレました。トリ。結局46:46=92で今回も80台に届かず。
このところ、五十肩の具合は、相変わらず手はあがらないものの、少しずつ痛みは消えており、バックスィングもかなりらくになっている。肩の廻りも良い。だから距離はかなり戻ってきている。だがその分、ボールが曲がる。上手く行かないものだ。




早雲の軍配者

Photo冨樫倫太郎著「早雲の軍配者」を読む。このあと、信玄・謙信と続く三部作のようだ。
[E:book]伊豆・相模の地を平定した北条早雲の次なる策は、周辺諸国から領地を守る次世代の指導者たちを育てること。風間一族の少年・小太郎は学問の才を見出され、早雲の直弟子として日本最古の大学「足利学校」へ送り込まれた。若き日の山本勘助らと机を並べながら兵法・占術・陰陽道・医術・観天望気・軍陣の作法など、戦国大名のブレーン「軍配者」に必須の学問を修めた小太郎は、やがて戦場で友たちと再会する…。

風間小太郎を忍びではなく、軍配者とする発想はおもしろい。小太郎は、早雲の孫 北条氏康の軍配者となるわけだから、川越夜戦まで描いて欲しかったと想うのは、私だけであろうか。






2011年8月11日木曜日

上毛旅行 番外編

今回も神社巡りが目的だが、そこだけではありません。他にも色々廻りました。
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榛名神社参拝後、「榛名湖」でまったり。地上35度を越える中、24度と涼しい。
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ロープウェーで山頂へ。緑と絶景を満喫。(しかしこの山頂にはなにもありません。~榛名富士山神社の祠のみ)
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湖畔のレストラン「はるな」でコーヒーブレイク。店内におもしろいものが。蛙の置物のオーケストラ。

伊香保では、竹久夢二の館へ。かなりの点数の作品が展示されていました。
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宿泊は、「かのうや」という旅館。部屋は別邸「そらの庭」_青嵐という部屋に泊りました。露天風呂付です。
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二日目の朝は、ダイニングで朝食。なかなかおしゃれです。
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そして伊香保の階段を散策しました。朝早く誰もいませんでしたが。
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赤城神社ニ社を参拝したあと、大沼の近くにある「覚満淵」という湿原をハイキング。ここは、こじんまりとしていますが最高でした。(1周30分程度のハイキング)
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おすすめスポットです。

ランチは、赤城山ちかくの「ドイツ村 クローネンベルク」という場所で、ソーセージを。

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これにて、この夏の旅行は終了です。



鷲宮神社

昨日、最後に立ち寄ったのが、鷲宮神社。
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本殿までは、赤い灯篭が案内してくれる。
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ご祭神は、天穂日命とその子の武夷鳥命、および大己貴命。というわけで、本殿を二つ持つ。
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左が、別宮 神崎神社「大己貴命」を祀っている。で非常に美しい本殿だ。
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「らき☆すた」という漫画・アニメのモデル神社ということで、絵馬には、多くの本人たちのイラスト付きの願掛けがされていた。おもしろい。
神紋は、「三つ巴」と「寒椿」紋の2つであった。




伊香保神社

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有名な伊香保温泉の階段。その頂上にあるのが、上野国三の宮「伊香保神社」である。
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こちらの、ご祭神は「大己貴命」。こじんまりとした境内でした。賽銭箱が面白いのでパチリ。
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ほうり投げでは無理ですね。
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本殿は、後方から撮影してみました。神紋はこちらも「三つ巴」です。


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赤城神社(三夜沢)

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本日のお目当て、赤城山の麓「三夜沢町」にある赤城神社へ。その聖域さに唖然。手水舎は、神池に突きだしてつくられています。
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参道横に置かれた「神代文字(じんだいもじ)」の碑はなんなのでしょう。
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拝殿は、巨大なタワラ杉に囲まれています。
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本殿も重厚です。
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神々しいまでの境内でした。


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ご祭神は「大己貴命」「豊城入彦命」です。神紋は「十六菊」でした。


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赤城の文字の灯篭が印象的です。


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赤城神社(大沼)

上毛最後の参拝社は、赤城山の山頂元宮。大沼のほとりに立つ赤城神社へ。神社へ行くには、まず赤い神橋を渡らなくてはいけません。
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橋の奥に社号碑と鳥居が。上野国二宮論社です。
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社殿は、朱色で美しい。ご祭神は「赤城大明神」「豊城入彦命」「磐筒男命」「磐筒女命」「経津主命」です。
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神紋は、3つありました。「十六八重菊」「五七の桐」「葵」です。
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「葵」は、徳川家康を配祀しているからでしょう。菊の紋は、崇神天皇の子「豊城入彦命」でしょう。「五七の桐」は経津主命でしょうか?香取神宮と同じですから。アルバイトの巫女さんしかいなくて分かりませんでした。
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2011年8月10日水曜日

上野国一之宮 貫前神社(ぬきさき)

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上野国一之宮 貫前神社を参拝。一の宮40宮達成。ご祭神は経津主命。宮崎の鵜戸神宮・熊本の草部吉見神社とともに、日本三大下りの宮と言われている。総門をくぐりぬけると、楼門、社殿を見下ろしながら下りてゆく。
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本殿は、単層二層からなる独特の社殿形式(貫前造り)。なのだが、残念ながら、修復中につき見る事が出来なかった。
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静かなたたずまいの神社である。神紋は「三つ巴」のようです。
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見事な杉の木が印象的でした。
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こちらでは、10冊目となる「御朱印帳」を購入しました。出雲系&国津神系専用(3冊目)にします。




妙義神社

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上毛三山の一つにして、奇形の山肌をもつ妙義山に鎮座する「妙義神社」が本日2社目の参拝社。
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鳥居からは、妙義山。そしてちょっと写真では見えにくいのですが、山の中腹に「大」の字が見えるのです。(意味は不明です)階段を登ってい行くと美しい総門が見えます。
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ご祭神は「日本武尊」。もとは「波己曽大神」=妙義山を祀っていました。波己曽神社が境内にあります。本殿は、台風の被害により現在修復中です。残念です。
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美しい杉並木の階段の上にあるようです。波己曽社を参拝してきました。
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こちらも美しい社殿です。神紋は「丸に三つ引」。
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