宮本昌孝著「剣豪将軍 義輝」読破。待ちに待った文庫本化で一気に読む。塚原卜伝から一の太刀を授けられた剣豪であり、足利十三代将軍である義輝を中心に戦国の世へと突入する時代の名将たちを様々な形で織りまぜながら、物語は進行してゆく。やあ-これは本当におもしろい本でした。忍者や暴れ者の元僧兵など、多彩な登場人物が主人公義輝を補佐し、まるで冒険活劇風に進んでゆくが、その中で義輝の天下人としてあるべき姿を十分に見せつけている。松永弾正の憎たらしさも十分に描いて楽しい。悲劇の将軍義輝の最後がわかっているだけに、最後の50ページぐらいは、まだ終わって欲しくないと思いながら読んでいる自分がいました。最高傑作です。
[E:book]応仁の乱後、足利将軍の権威は失墜、下克上の乱世を招いていた。天文十五年(1546年)、十一歳の菊幢丸は元服して名を義藤(後の義輝)と改め、父義晴から将軍職を譲られた。しかし三好長慶の反攻にあってしまう。近江に逃れる途上、旅の武芸者の手練の技を見た義藤は開眼し、峻烈な武術稽古を始める。風雲急を告げる戦乱の巷を舞台に、剣士として生きようとした義輝の一生を颯爽と描いた歴史巨編
0 件のコメント:
コメントを投稿