2011年11月6日日曜日

天皇の忍者

Photo_2南原幹雄著「天皇の忍者(しのび)」を読む。
[E:book]後醍醐天皇以降、代々朝廷に仕える八瀬童子と呼ばれる忍者集団がいた。
八瀬童子は朝廷に仕える事を誇りとし、また八瀬童子の住む京北部の八瀬村は免税を許されていたが、この役目を狙う集団が先に存在している。
京北部の静原村に住む静原冠者と呼ばれる忍者集団であり、彼らは後白河法皇以前までは朝廷の忍者として活躍していた。
静原冠者を束ねる竜王坊と呼ばれる若者は、後醍醐天皇が八瀬童子へ与えた朝廷の忍者だという綸旨を奪い、再び静原冠者が朝廷の忍者に戻ろうと計画する。
綸旨を巡り、静原冠者と八瀬童子による争奪戦が繰り広げられていた頃、大御所徳川秀忠率いる江戸幕府は、朝廷を武士の配下へ置こうと数々の難題を突きつけるのであった。
本来は朝廷を守るはずの八瀬童子は欲に駆られ幕府配下になり、竜王坊率いる静原冠者は朝廷を守るべく幕府と戦う決意を固めると、幕府側に付いた八瀬童子との戦いが開始される。

龍慶一郎の「炎の帝」と時を同じくする時代小説。「炎・・」が素晴らしかっただけに、これは駄作かな。




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