五木寛之著「親鸞」を買うつもりで書店に行ったのだが、裏表紙に見えた「ニ上山」の言葉に釣られ、先に「風の王国」を買ってしまった。
[E:book]闇にねむる仁徳陵へ密やかに寄りつどう異形の遍路たち。そして、霧にけむる二上山をはやてのように駆けぬける謎の女…。脈々と世を忍びつづけた風の一族は、何ゆえに姿を現したのか?メルセデス300GDを駆って、出生にまつわる謎を追う速見卓の前に、暴かれていく現代国家の暗部。彼が行く手に視るものは異族の幻影か、禁断の神話か…。現代の語り部が放つ戦慄のロマン。
いわゆる山の民「山窩」の物語。山の民、山家、世間師などと呼ばれた人々が古代から連綿とつながる歴史を生きてきた。網野善彦や柳田国男が解説している山の民、もしくはサンカが古代より権力者たちに虐げられてきた、という歴史の裏側を知る上で貴重な一冊であろう。
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