[E:book]九四六年。高元譲を倒すために、大明秀は高氏渤海に潜み、機会を狙っていた。一方、大地を全て血に染めながら進軍する突欲の猖獗軍は、高氏渤海軍を追いつめていた。明秀は息子のチョルモンや安東勇魚とともに、闘いの場へ向かう。それぞれの野望と大義がぶつかりあう中で、死にゆく者と生き残る者。明秀を待ち受ける運命は果たして・・・・・・? 壮大なスケールで描く大長篇伝奇ロマン小説、堂々の完結篇。
史実を織り交ぜながらの、ほぼフィクションの歴史ドラマでしたが、かなり面白く読んできました。契丹が大陸を席巻する中、明秀たちの最後の戦いが描かれ、全てのキャラクターの全ての因縁が一カ所に収束していきます。そして、甲冑のエピソードの謎も。
国とは何か、望ましい国のあり方とは何かという問いかけがテーマでしたが、歴史的事実の間隙に自在に想像力を遊ばせ、現代にまで通じる物語を生み出す才能に拍手!!
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