2014年2月2日日曜日

北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録

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伊東潤著「北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録」を読む。



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関東の覇者・北条氏康の七男に生まれ、幼少期を箱根権現で過ごした三郎は、越相同盟の証として上杉謙信の養子となる。謙信から初名「景虎」を受け継ぎ、越後、相模・甲州の平和という理想を抱くが、覇権を争う三国間での同盟関係がめまぐるしく変転するにつれ、上杉景勝との家督相続争いにも巻き込まれてゆく。悪と欲に満ちた世に義の旗を立てるべく、己の理想を貫き、乱世を駆け抜けた若き武将の生涯を描く、本格歴史小説!







なんといっても、小田原の北条三郎が謙信の養子となる過程から、その死までを史実を基に展開させ、景勝と樋口与六(のちの直江兼続)が徹底的に悪者に描かれている点が興味深い。めったにない視点での上杉家督争いに夢中になりました。

完全な真実などは、当然なら解らない。しかしこうして多様な面で楽しめるのが歴史系の小説の醍醐味です。

��ただし、司馬や星や中村のように、嘘や作り話を実しやかに喧伝するのはよくない。

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