山本兼一著「神変 役小角絵巻」を読み終える。
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七世紀末、地方豪族を従えて中央集権の国造りを着々と進める持統天皇と藤原不比等。重税と暴政に疲弊した民草を救うため、山の民の頭・役小角が秘術を用いて戦いを挑む!壮大なスケールで飛鳥の国造りに現代日本の姿を重ねる、著者唯一の古代長篇。
今年の2月に57歳という若さで亡くなった山本氏の珍しい古代史ものである。
「この国で取れるものは、誰のものなのか」
国を大きくするために税や贄として天皇に出されるべきか、国のものはそこに住む者の物なのか。
小角の思いは「国の物は国に住む民草のもの」との思い。その思いが彼を「神変」に。神変とは人では計り知れない不可思議な変異をいう。
さて結末は如何に・・・・・
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