モーツァルトは、4つのホルン協奏曲を書いているが、第15弾はそれとは違います。ホルン協奏曲も大好きなのでいずれ登場しますが、第15弾は、「ディヴェルティメント 第2番 ニ長調 K131」です。その後のK136.137.138のおかげで、あまり有名ではありませんが、個人的にはこちらをよく聴きます。この曲はなんとヴァイオリン2、ヴィオラ2、バス、フルート、オーボエ、ファゴット、そしてホルン4つという変わった編成です。ホルンの独壇場は、2つ目のMenuetto(第5楽章)。最初のトリオでホルンが高らかにそして牧歌的な響きでメロディーを歌い上げます。続く第2トリオはフルートが優しく優雅に囁き、第3トリオは、弦がしなやかに。演奏会などでは、1つ目のMenuetto(第3楽章)がよくとりあげられるでしょうか。あえて、今日は第5楽章を聴いてください。短い曲です。k.131 - 5. Menuetto (クリック)。それではお楽しみください。おっと、やはりこの曲を紹介するならAdagioもとりあげないと、K131ファンに怒られますね。と書いてる本人が一番納得しません。「This is Mozart」とも云うべき美しさと優しさに溢れた旋律。このAdagioには木管は登場しません。弦楽四重奏です。そしてウォルフガング旋律美の王様「イ長調」。哀愁もロマンも悲しみもたぶんありません。でもただただ美しいのです。生きる喜びに感謝する、自然に抱かれているのを感謝する、そんな旋律です。お聴きください。k.131 - 2. Adagio(クリック)。
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