2007年11月12日月曜日

傭兵ピエール

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佐藤賢一著「傭兵ピエール」を読み終える。時代は、15世紀 英仏百年戦争。物語はジャンヌ・ダルクとそれを守る架空の主役「シェフ殺しのピエール」で繰広げられる。傭兵隊を率いる無頼漢ピエールは、略奪の途上で不思議な少女に出会う。その名は、ジャンヌ・ダルク。この聖女と交わした約束に導かれ、ピエールは天下分け目の戦場、オルレアンへと向かった。物語の前半は、救世主ジャンヌダルクとともに快進撃を続けるフランス軍と傭兵隊達の生き様を中心に歴史小説の如く進められるが、ジャンヌダルクが、捕らえられ魔女裁判にかけられるところから、作者 佐藤賢一の想像力が発揮される。ここから小説は物語へと変貌する。「魔女裁判を受けるジャンヌ・ダルクを救出せよ」指令を受けたピエールは立ち上がる。救世主との運命的な恋の結末は?二人に運命は如何に?上下2冊分厚い本だが、あっという間に読み終えた。



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