浅田次郎著「中原の虹」文庫1-4巻を読む。昨年の初めに「蒼穹の昴」文庫を読んで1年半以上。文庫になるのを待っておりました。先ごろ出た「マンチュリアン・リポート」を先に読んでしまったのですが、「中原の虹」の続編です。しかし、読んでみると、2冊の間にまだ1冊作れそうです。「珍妃の井戸」も2007年に読んでました。この本も、シリーズのこぼれネタです。
[E:book]英雄たちが、大地を駆ける。
隠された王者の証「龍玉」を求めて、壮大な冒険が、いま幕を開ける。
人間の強さと美しさを描ききった中国歴史小説、刊行開始!
「鬼でも仏でもねえ。俺様は、張作霖だ」
「汝、満州の覇者となれ」と予言を受けた貧しき青年、張作霖。のちに満州馬賊の長となるその男は、大いなる国の未来を、手に入れるのか。
栄華を誇った王朝に落日が迫り、新たなる英雄が生まれる。
本書の主人公は、張作霖と袁世凱。そして西太后をめぐり「蒼穹・・」と同じく当時の清末の時代を描いていきます。奸雄 袁世凱と馬賊 張作霖の生きざまをあまりにも美化してるのではないかという気がしますが、物語としてはしょうがないでしょう。でも引き込まれ一気に読んでしまいました。しかし、張作霖が如何にして長城を越えるのか・・の手前で本書は終わってしまった。う-ん 消化不良です。必ずや再続編があるでしょう。さて中原とは、まさしく天下であり、そこに虹をかけるとは、「民の平安」をなすことである。そのために満州族は長城を越えた。その国家の終焉を如何にして迎え、列強から国と人民を守るか。西太后が選択した道とは?是非、ご一読を。
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