2014年5月4日日曜日

石原莞爾将軍墓所お参り

鳥海山ブルーラインを南に下った場所は「遊佐町」吹浦地区です。こちらに、「石原莞爾将軍」の墓所があるので、お参りさせていただきました。



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石原莞爾将軍は、「世界最終戦論」など軍事思想家としても知られ、「帝国陸軍の異端児」の渾名をもち関東軍作戦参謀として、板垣征四郎らとともに柳条湖事件を起し満州事変を成功させた首謀者です。しかし、彼は尊敬に値する人物だと私は思います。


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東条英機首相と反目した生涯を貫いていた石原1人のために、極東軍事裁判は、わざわざ酒田(山形県)臨時法廷を開いている。
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酒田臨時法廷に先立って担当の裁判官が西山農場に石原氏を訪ねてきている。満州事変の立て役者だったから石原訊問は欠かせない。石原自身も自ら戦争犯罪人の名乗りをあげていた。
米軍将校の取り調べで「戦犯の中で誰が第一級だと思うか」と聞かれた。確執があった東条首相をあげるか、戦犯の名乗りをあげている自分が第一級と言う回答を期待していた。ところが石原氏は臆することなく「それはトルーマンだ」と言い放つ。
度肝を抜かれた米軍将校に対して「国際法で非戦闘員は爆撃してならないとしているのに、トルーマンは一般住居を爆撃し、長崎、広島に原爆を落とした。トルーマンこそ第一級の戦争犯罪人である」と言った。
何とか東条首相を第一級の戦争犯罪人と言わせたい米軍将校は「あなたは東条と意見が対立していたというのは本当か」と質問を変える。石原氏は「そんなことはない」と即座に否定して「東条には思想もなければ意見もない。私にはそれが若干ながらある。思想もなければ、意見もない者と対立できる筈がない」と言って横を向いた。
ソ連将校もきた。「石原氏の天皇に対する崇拝の念は”信仰”なのか」と質問している。「お前はスターリンを神のごとく信仰しているくせに、他人の信仰をさげすむ下司野郎だ。トットと帰れ」と怒鳴ってソッポを向いてしまった。こんな男を戦争犯罪人に指名したら極東軍事裁判はかき回されるという声が連合国の中に生まれている。「触らぬ神に祟りなし」というのが、石原莞爾将軍が戦犯にならなかった理由ではないか。
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そんな石原将軍の墓所をお参りできて感激でした。

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