復刻版 古川薫著「花冠の志士 久坂玄瑞」を読む。
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幕末の乱世、尊王攘夷派志士の中心人物として短い人生を駆け抜けた久坂玄瑞。長州藩医の子として生まれ、黒船来航から間もなく家族を喪ない、攘夷の志に燃えた。松下村塾の双璧として高杉晋作と並び称され、来年の大河ドラマの主人公 「師・吉田松陰先生の妹 文」を妻とした。詩を愛し、武に生き、もののふとして散ったその生涯を描いた決定版。
家族を失い、攘夷の志に燃える玄瑞。
松陰先生の妹を妻とし、詩を愛したその姿には哀愁すら感じます。
武に生きなければ風流人となれたかもしれないと思うと悲しいものがあります。
わずか25年で散る命には、久坂が好んで詩に詠んだと言う桜の花がよく似合う。
武士として、尊王を貫いたその生き様は美しく、そして儚い。
悲劇の武士というべき生き方に、ただただ胸を打たれずにはいられません。
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