宮城谷昌光著「王家の風日」を読む。王朝の再生をねがいつつ、その滅亡を予見した見えすぎる眼のひと−商王朝最末期を生きた名宰相「箕子」を中心に、最後の王受(紂)、周候姫昌、革命児太公望など多彩な人物の活躍と、大いなる王家「商」の戦慄の日々を描く。
2009年5月11日月曜日
王家の風日
映画「GOEMON」
映画「GOEMON」暇つぶしに鑑賞。
織田信長、明智光秀が相次いで倒れ、豊臣秀吉が政権を握った1582年、金持ちから盗んだ物を庶民に分け与える義賊・石川五右衛門は、ある重大な秘密が隠された財宝を盗んでしまい、その秘密を追う石田三成や徳川家康らとの戦いに巻き込まれていく。
特にコメントなし。
2009年5月5日火曜日
ピエール 一番花
ピエール・ドゥ・ロンサール 一番花が咲きました。
今年も蕾は大きく、これからどんどん咲いてくれるでしょう。
エゴノキも多くの蕾が少しずつ開いてきました。りんどうのような可愛い白い花です。
ホスタも元気いっぱいに葉っぱを広げています。
今年は、玄関側の「アンジェラ」が異常に元気よくシュートを伸ばしているので、それも楽しみです。
2009年5月4日月曜日
モーツァルトの音符たち
立野クラシックゴルフ倶楽部
水戸支店時代の仲間とのゴルフ。天気は最高。コースは「立野クラシックゴルフ倶楽部」。自宅から30分の美しいコースだ。風が強かったが、相変わらずドライバー・アプローチ・パッティングも好調。前半は43で折り返す。食事後も、13番まで2オーバーと誰もが好スコアを予想していた矢先の14番。右に池、左がOB。しかし320ヤードと短いPAR4。是非とも3連続のPARが欲しい。そんな気持ちが当然体に伝わる。池に入れたくない・・・。ああ なんと3発OB(左引っかけのチーピンの嵐)の11を叩いてしまう。愕然!!気を取り直し残り4ホールを2オーバーと粘るも47でトータル90。ゴルフも世の中も「一寸先は闇」だということか・・・・
でもドライバーの調子は良い。4つのチェックポイントを何気に怠った時にミスがでる。分かっていても、やはり怠ってしまう。①ボールが左足に寄り過ぎない②下半身を大地に固める③顎を引く(メガネのレンズの真ん中にボールが見えるように)④テークバックをゆっくり これを実行すればいいだけなのに・・・・
しかし、昔の仲間との楽しいプレーであった。I氏が、道を間違え遅刻(自分で予約したコースなのに)という、いつもながらのドジぶりを発揮のおまけつきもあった。I氏はやはり永遠の愛すべきおっさんアイドルだ。
次回は9月の連休かな?
2009年5月2日土曜日
モッコウバラ 満開
4/24 満開に合わせて奈津子が撮影してくれてました。
本日、午前中に帰宅。庭では、クレマチス「ドクターラッペル」が咲き、つる薔薇「羽衣」も一つだけ花をつけていました。今年もバラ満開は5月下旬になりそうです。
2009年4月30日木曜日
久々
久々のゴルフ話題。それもそのはず。昨年11月くらいから不調を極め、掲載する記事なしだったからだ。やっと書ける。
コースの半分が池・クリーク絡みの戦略的コース「青島ゴルフ倶楽部」で支店のコンペ開催。波の音とオーシャンビューを楽しみながらプレーできる日本有数のオーシャンリゾートコース。ホール毎の印象が異なる美しいコースだ。(18番からの海岸線は絶景)
さてプレーだが、アプローチとパットが珍しく冴え渡り、27パット、2チップインの44・43=87で何と今年初めての80台。長い長い冬だった。調子のいい時でも、どこかで大怪我をして、90の壁に何度か跳ね返されていたこのコースだけに当然大満足。
第10回目の記念コンペで、3個目の優勝カップ、ゲットでした[E:happy01]
(自分で買って払っているのだが)
2009年4月27日月曜日
貂蝉
2009年4月26日日曜日
パズルパレス
「ダヴィンチ・コード」で有名になったダン・ブラウンの処女作「パズル・パレス」を読む。情報時代のテロリズムという時事問題をテーマにし、安全保障を優先すべきか、プライバシー保護を優先すべきかという疑問を投げかけている。あっという間に読み終えた。
NSA(国家情報局)の無敵コード解読マシーンが、あるコード「デジタル・フォートレス」(電子要塞の意)を解読できなかったとき、NSAは最高の暗暗号解読者、スーザン・フレッチャーを呼ぶ。彼女は美しい容姿にすばらしき頭脳を持つ数学者でもあった。彼女が解読していくにつれて世界を震撼させていく秘密が明らかになるが・・・・。
まあデビュー作だからこんなものかという部分はあるが、暇な休みにはちょうどよかった。
2009年4月20日月曜日
香乱記
宮城谷昌光著「香乱記 1巻~4巻」を読む。秦の始皇帝死後すぐの楚漢戦争時代すなわち項羽と劉邦の時代を「田黄」を主人公に描いていきます。如何なる権力にも屈しない強さ、勇敢さ、聡明さ、民への優しさを持った一代の英雄です。田黄は、始皇帝崩御による歴史の大変動の中で、兄たちと共に「他国への不可侵」という理想を持った斉国の樹立を目指して立ち上がります。そして楚漢戦争後、覇権を握った劉邦に群雄は悉く屈するがたった一人田黄のみは降伏をしない。この生き方と死に様が、田黄の英雄らしさだ。田黄は語る。「玉のような生きかたをすると、わずかな瑕にもおびえねばならない。石のようにごろごろと生きるのがよい」と。すがすがしさが残る宮城谷 田黄に是非触れてください。お勧めです。
2009年4月19日日曜日
2009年4月18日土曜日
旬まであと少し
3週間ぶりに帰宅。今週は庭の手入れをしておこう。庭では、玄関側から移植した「ベニワナトキワマンサク」や「君子蘭」が綺麗に咲いている。玄関側のモッコウバラはたぶんあと4日で満開を迎えるだろう。今年はかなりのボリュームが出てきたので、さぞかし見ごたえがあるだろう。奈津子に送ってもらおう。ゴールデンウィークに再び帰るので、その日のために、つるバラ「ピエール・ドゥ・ロンサール」のアーチ作りを行った。これも楽しみだ。さあ明日は、芝刈りだ。
2009年4月13日月曜日
レッドクリフ part2
映画「RED CLIFF PartⅡ」さっそく観にいった。いよいよ赤壁の戦い。「十万本の矢」や「借東風」の逸話も盛り込まれる。(もっともこの東南の風については孔明が呼んだのではなく読んだという形で)。さて中村獅童演じる甘興は,、全く架空の人物だけに死ぬなと思っていたら案の定だった。三国志演義の見所は、一騎打ちと決まっているが、映画ではPartⅠに続き集団戦の面白さを思う存分見せてくれた。<矢と火>の迫力はさすが映画ならではだ。
ただどうしてもこの映画の狙いである「友情」が、三国志と結びつかずピンと来ないのは私だけだろうか。それから、曹操を目の前にして、皆で「去れ」という結末は如何なものか・・・・。しかし今回もリン・チーリンがあまりに綺麗なので許すとしよう。
2009年4月12日日曜日
大聖堂 果てしなき世界
2006年10月に読んだ1500万部のベストセラーであるケン・フォレット著の「大聖堂」の続編「果てしなき世界」を読む。(
写真は上下巻のみ掲載)3巻2000ページにも及ぶ大作だ。前作同様に25年にわたり14世紀(前作より200年後)の中世イングランドを舞台に人間模様が繰り広げられる。
14世紀のイングランド、キングズブリッジ。騎士の息子でありながら建築職人となったマーティンは、老朽化した伝説の大聖堂を復旧し、イングランドでいちばん高い塔の建設を決意するが… 幾多の人々が織り成す波乱万丈、壮大な物語。
この物語は、それぞれ違った3人の強い意志をもつ女性が登場し、彼女らの行動により物語が展開してゆく。そしてペストとの闘い。前作に劣らず、わくわくする展開にあっという間に読み終えた。是非ご一読を!
2009年4月6日月曜日
霧島神宮
ずっと行きそびれていた霧島六社権現の中心である「霧島神宮」に参拝に行った。ご祭神は「瓊瓊杵尊」。鹿児島県霧島市にある。宮崎から1時間弱でいける。当初は高千穂峰山頂にあったのだが、霧島山の噴火によりたびたび火災にあったため現在の場所に移動したらしい。立派な鳥居に風格のある絢爛たる朱塗りの本殿。そして驚いたのは、浄めの手水舎(てみずや)の水盤。龍の口から水が。そしてその水がすごく綺麗。まさしく霧島山系の水だろう。そして周りの石には苔がびっしり。でもそれが美しい。
もう一つの驚きは、御神木。樹齢800年の大杉(霧島メアサ)だ。幹周りは7.3mもあるらしい。やはり趣のある良き神社であった。
2009年3月28日土曜日
クレオパトラ
宮尾登美子著「クレオパトラ」を読む。世界三大美女にしてカエサルの唯一の男子を産んだかくも有名な女性のことを我々は実は深く知らない。まず、クレオパトラとは、ギリシャ語で「父の栄光」という意味をもち、クレオパトラは、かのプトレマイオス朝に何人も存在すること。そして我々がクレオパトラと呼んでいるのは、クレオパトラ7世であるということ。また、エジプトの女王であるが、ギリシャ人であるということ。(小説ではキプロス人としているが)そもそも、プトレマイオス朝は、かのアレクサンダー大王死去の後、後続争いをした、マケドニア出身のギリシャ人 プトレマイオスが建てた王朝で、エジプトにいながら、ギリシャ純血を代々守ってきたのである。
さて、小説であるが言わずと知れた「篤姫」の著者であり、歴史の弄ばれた日本女性の生きざまを描く歴史小説家だ。唯一、日本女性でないクレオパトラを書かれているので、つい手に取ったが、歴史小説というより、女性と女王との間に揺れる一人の女性の物語といった感であった。もう少し歴史的示唆が欲しかったが、遅れた飛行機の待ち時間で読み切るのはちょうどよかった。
2009年3月22日日曜日
映画「ワールキューレ」
三連休2日目。映画「ワールキューレ」を鑑賞。危機管理プログラム「ワールキューレ作戦」を利用したヒトラー暗殺計画を描いた作品だ。1944年7月20日(史実:正午12時42分爆発)、東プロイセンの総統大本営「ヴォルフスシャンツェ(狼の巣)」でヒトラーを爆弾により暗殺した後にベルリンを占拠し新しい政府を確立するという計画だ。
主人公クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐をトム・クルーズが演じている。ヒトラー関係というより第二次世界大戦については、昔から興味があり、数百冊を所蔵、ライフワークのように研究していたので絶対に見逃せなかったのだ。
主役のクラウス・フォン・シュタウフェンベルクは、切手にもなっており戦後「ヒトラーに対する抵抗運動の英雄」となっている。フィクションで結末がわかっている映画は、場面場面の緊迫感が重要である。それがないとあっけなく終ってしまうからだ。その点、この映画は見事だったといえるだろう。
さて映画では、かなりきちんと描かれいるが、たぶん知らなければ微妙に暗殺失敗の原因はわかりにくい。
当日、地下会議室で行われる予定の作戦会議が、暑さのせいで、地上の木造建築の会議室で行われ、窓も開け放され、仕掛けた爆弾の威力を削いだこと。また、会議が30分早まったこと。総統副官のブラント大佐が、鞄が邪魔で机の脚部外側に移動させたことで、太い樫の脚部が遮蔽物となり爆風をよけられたこと。などなど不運が重なったのだ。<ヒトラーは右腕を打撲し、背中に裂傷と火傷を負い、右の鼓膜が破れただけだった>
シュタウフェンベルクは、自らの命を懸けてヒトラーを止めようとしたドイツ人がいたとう証として、戦後のドイツで、人々の意識の中に生き続けている。ちなみに、このクーデターの粛清で命を落とした関係者は、総計で6千名にも及ぶと言われている。
シュタウフェンベルク 最後の言葉「我が神聖な祖国、ドイツよ、永遠なれっ」
映画は、かなり史実どおり描かれていたように思われる。しかし違うところもある。
映画で自決したベック大将は、実は2度自決に失敗し、フロム将軍の部下により銃殺されていること。また、前線に出ていて自決したトレスコウ少将も、実は手榴弾自決に失敗し、病院で逮捕されていること。を付け加えておこう。
この時代に興味のある方は是非ご覧に!
今後の映画鑑賞予定は、「レッドクリフⅡ」「天使と悪魔」になりそうです。
2009年3月16日月曜日
仲達
秋風五丈原。死せる孔明、生ける仲達を走らす!で名を馳せた司馬仲達から視た三国志時代の小説だ。ただ、宿敵・諸葛孔明率いる蜀軍と五丈原の戦いは軽くあしらわれている。孔明ファンには、怒りを買いそうな仲達の言葉も目立つ。仲達の視点からの物語だから致し方ない。しかし、孔明の仕掛けた罠は孔明の死後も思わぬ容で呉に息づく。それは・・・・。読んでのお楽しみか。
2009年3月15日日曜日
宮城谷「三国志」
文庫本の冊数がもう少し出るまで読まないつもりでいたが、つい手を出してしまった。
まだこの1・2巻しかでていない。正史三国志をもとに書き続けるらしい。宮城谷氏らしいと思う。曹操の父 曹騰の幼少時代から始まる。外戚と宦官の醜い権力争いの黎明期ともいえよう。そして、三国志の主役はまだ、若者の曹操しか登場していない。やっと2巻の最後に黄巾の乱の勃発。いよいよここからだ。歴史の詳細な調査に基づく構成から物語へ如何に発展してゆくのか、これからが楽しみだ。
2009年3月2日月曜日
大君の通貨
佐藤雅美「大君の通貨」を読む。新田次郎賞を受賞した歴史経済長篇小説だ。
我々が、歴史の教科書でしか知らないハリス・オルコックの裏の一面をするどく裁くもので、非常におもしろかった。本書は、幕末時代のペーリーの来航の後、日本が開港した際に扱われる金および銀貨の交換に際しての米国および英国と幕府とのやりとりが中心となっている。つまり日本の通貨と欧米の通貨との交換レートに関する交渉やその基本的論拠、さらには当時の幕府の財政悪化などが説明されており、外国為替の仕組みを理解するのに役に立つ。また、本書は幕末の歴史の裏側で、通貨交換による一外交官の欲と無知が財政の破綻を生み出し、維新への拍車をかけた事実を教えてくれる。是非ご一読を!