今年もバラの開花まであと2週間となりました。かなり蕾も膨らんでおります。楽しみです
2013年4月29日月曜日
映画「リンカーン」
巨匠スティーヴン・スピルバーグによる、第16代アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンの伝記ドラマです。奴隷制の廃止と禁止を強固なものにし、泥沼化した南北戦争を終結させるため、憲法の修正に挑むリンカーンの戦いを重厚なタッチで映し出していきます。
リンカーンは南北戦争中に「奴隷解放宣言」を出しますが、これだけでは、内戦終了後に奴隷制復活の可能性が残されます。そこで彼は、南北戦争の収束がみえてきたのを受けて、「合衆国憲法修正第13条」の下院での可決をめざすのです。(憲法を改正してしまえば、よほどのことがないかぎり、奴隷制度を元に戻すことはできなくなる)ところが、共和党だけの議席では、憲法改正のためには、20票足りない。・・・
2013年4月28日日曜日
史記 武帝紀一
北方謙三著「史記 武帝紀一」文庫本化。やっぱり我慢できずにすぐに買ってしまいました。そしてすぐに読破。「風の王国」同様、次巻を2ヶ月待たねば・・・・
[E:book]
匈奴の侵攻に脅かされた前漢の時代。武帝劉徹の寵愛を受ける衛子夫の弟・衛青は、大長公主(先帝の姉)の嫉妬により、屋敷に拉致され、拷問を受けていた。脱出の機会を窺っていた衛青は、仲間の助けを得て、巧みな作戦で八十人の兵をかわし、その場を切り抜けるのだった。後日、屋敷からの脱出を帝に認められた衛青は、軍人として生きる道を与えられる。奴僕として生きてきた男に訪れた千載一遇の機会。匈奴との熾烈な戦いを宿命づけられた男は、時代に新たな風を起こす。
2013年4月20日土曜日
風の王国 7
今月発刊平谷美樹著「風の王国 第7巻」完読。
[E:book]
契丹皇帝耶津堯骨から謀叛の疑いを受けた突欲は、医巫閭山で隠棲させられることになった。その隙をつき、高元譲は天福城を占領し、渤海の復興を宣言する。そんな中、激しい揺れとともに白頭山が噴火した。滅亡と復興が繰り返させる激動の時代の中で、これはさらなる変化への予兆なのか?そして、李嗣源によって、唐へ亡命した突欲に魔の手が忍び寄るのだが・・・・・・。
国造りの物語への序章といった感じか。いよいよ後半へ入りました。明秀が新たな闘いを始める中、突欲は・・・・
忠臣蔵異聞~家老大野九郎兵衛の長い討ち入り
石黒耀著「忠臣蔵異聞~家老大野九郎兵衛の長い討ち入り」を読む。
悪家老として名高い、赤穂藩の経済官僚・大野九郎兵衛。しかし、彼こそが、先進的な製塩技術の開発と塩相場による儲けで、お取り潰しにあった浅野家再興を志す忠臣だった。赤穂浪士の討ち入り後は、真の仇を討つべく、米相場を下落させ、さらに布石は長州にも…。『死都日本』『震災列島』『富士覚醒』…サイエンス・フィクションの名手が、元禄赤穂事件から維新戦争まで、滔々と流れる歴史の大河の核心を、大野九郎兵衛の仇討ちを主旋律に、壮大なスケールで解き明かす。類のない時代ミステリーの快作。
現代人が幽体と対談するかたちで物語は展開していきます。赤穂浪士の敵討ちの秘密から、それが倒幕の原動力となったという作者独自の解釈を霊に語らせるという形式は斬新で面白かったです。(奇想小説として)
モッコウバラ
2013年4月14日日曜日
マゼール/ミュンヘンフィル 演奏会
2013年4月13日土曜日
風の軍師
葉室麟著「風の軍師」を読み終える。
秀吉の懐刀・黒田官兵衛、キリスト教の教義を官兵衛に教えた日本人修道士・ジョアン、キリシタンの象徴的存在・細川ガラシャと、その侍女いと、キリシタンの天下人と望まれた岐阜中納言織田秀信らは、次々と追放や殉教という運命に翻弄されていった。伴天連追放令下、キリシタンが次第に生きにくくなる時代を描く。
黒田如水の死後について、さらに幻想的な二つの短編が付け加えられ、時の流れのはかなさをしみじみと感じさせてくれる。 「風渡る」の時も書いたが、キリシタン、と云う視点から歴史を描くという試みは意欲的で独創的ではある。しかし、官兵衛くささが消えて人間としての面白みが今ひとつかなと思う。
2013年4月7日日曜日
弩
下川博著「弩」を読む。