2013年4月7日日曜日

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下川博著「弩」を読む。



[E:book]


南北朝の時代、高い年貢で貧窮にあえぐ因幡国・智土師郷。吾輔は特産の渋柿で商いを起こし、一転、村は富むが、その富を奪取せんと武士集団がたびたび村を襲う。この地に桃源郷の理想を見る僧侶の協力を得て結束する村。勝利を呼び込む頼みの綱は、村にもたらされた新型弓兵器「弩」。壮絶な闘いがいま始まる。




かなり秀逸な作品でした。
「弩」は、鍛錬不要の武器であり、装填に時間を要するため、武士たちの間には広まらなかった。それを百姓たちが自分の村を守るために使用し、敵と対峙する。スピード感、臨場感ともに抜群。時代考証もかなり詳しく調べられていて言うことなし。オススメです。

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