2013年8月31日土曜日

史記 武帝紀三

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北方謙三著「史記 武帝紀三」完読。



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武帝・劉徹の下、奴僕同然の身から大将軍へと昇りつめた衛青の活躍により、漢軍は河南の地に跋扈する匈奴を放逐する。さらに、その甥にあたる若き霍去病の猛攻で、匈奴に壊滅的な打を与えるのだった。一方、虎視眈々と反攻の期を待つ、匈奴の武将・頭屠。漢飛将軍と称えられながら、悲運に抗いきれぬ李広。英傑去りしとき、新たなる武才の輝きが増す―――。北方版『史記』、風雲の第三巻。





やっと李陵が登場しました。後半の主人公であるのは間違いない。これからが楽しみです。


2013年8月27日火曜日

湖底の城1.2

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宮城谷昌光著「湖底の城」一巻、二巻 完読です。




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伍子胥は、父に向かってまっすぐに言う。「善をなすふりをして悪をなすことほど、悪いことはないとおもいます」父・伍奢は思った。「この子を教えるのは、人ではなく天だ」と。
豊かな水をたたえる長大な江水の流域で、春秋時代後期に覇権を争う、楚、呉、越。楚の人、伍子胥は堂々たる体躯で将来を嘱望される青年である。父は、王に重用され要職をつとめる。伍子胥は、呉との国境近くの邑・棠を治める兄・伍尚を助けるため船に乗り、江水を往く。強い信念をもち、父兄を尊敬する伍子胥は、地位や身分を越えてさまざまな人と出会い、歩むべき道を探していた。

「人材こそ国と家の宝だ。他国あるいは他家に取られてから、しまったと後悔しても、どうにもならぬ」

伍子胥は自らの目でみて、人材を集める術を探す。

春秋戦国時代に「目をくり抜いて城門にかけよ、呉が越に滅ぼされるのを見る」、という遺言を残したことで知られる楚の伍子胥。名将・范蠡(はんれい)の好敵手となった彼の、人脈の築き方とは――。勝負に挑む前の、人生の教訓に溢れた一冊。





一巻、二巻は、伍子胥の父・兄が、同じ楚の佞臣・費無極の陰謀により殺されるところまでを描いています。今後の展開が楽しみです。西施も登場しました。はやく続きの発刊お願いします。

2013年8月26日月曜日

孫子伝

Photo_2塚本靑史著「孫子伝」を読む。宮城谷氏の「湖底の城」が文庫本になりましたので、その前に読みたいと思いました。





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世界に名だたる兵法書といわれる『孫子』。戦国武将・武田信玄から現代の経営者・孫正義に至るまで、孫子の教えに傾倒する人物は数多い。本書は、この不朽の名作『孫子』を著した人間・孫子が孫武であるという説に立ち、その生涯を活き活きと描き出した一代記。変人・奇人といわれてもおかしくない意外性に満ちた人間像に驚愕!中国の歴史を手玉に取る腕前、大胆な歴史推理を存分に愉しめる一冊。



舞台は春秋末期(前6世紀後半)。呉楚の睨み合いが続く古代中国で、斉出身の孫武は呉へ兵法家として赴く。その間に戦いの極意を記した名著を生み出すが、前506年を最後に一切の檜舞台を伍子胥に明け渡す形で姿を消すのである。



孫武とは一体どんな男だったのか。呉の王族で仕掛け人の季札、策士・伍子胥や范蠡と、どう絡み合っていたのか。





まあはっきり言って全くの期待はずれでした。塚本氏はいい作品とそうでない作品との差がありすぎるような気がしますね。


2013年8月23日金曜日

清須会議

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三谷幸喜著「清須会議」読みました。



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信長亡きあと、清須城を舞台に、歴史を動かす心理戦が始まった。 猪突猛進な柴田勝家、用意周到な羽柴秀吉。情と利の間で揺れる、丹羽長秀、池田恒興ら武将たち。 愛憎を抱え、陰でじっと見守る、お市、寧、松姫ら女たち。 キャスティング・ボートを握るのは誰なのか?五日間の攻防を現代語訳で綴る、笑いとドラマに満ちた傑作時代小説。





暇つぶしには最高のエンタメですね。


2013年8月18日日曜日

信州旅行 3日目 (3)

軽井沢へ向かいます。





鬼押出し園


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浅間山(左)・黒斑山(右)が織りなす「寝観音」がまず迎えてくれます。


@黒斑山が顔の部分で、浅間山がお腹です。見えますよね。


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プリンスホテルが経営する鬼押出し園は、1783年(天明3年)におきた浅間山の噴火の際にできた溶岩でいっぱい。その奇岩の姿に圧倒されます。






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園内には、東京上野の寛永寺の別院である浅間山観音堂が設置されています。


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レストハウスで、ミカドのソフトクリーム食べました。(会社のある日本橋にありますが)




白糸の滝




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白糸の滝にも寄りました。この辺りから車の数が尋常でないほど増えていきます。


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そして、一度軽井沢の街中をを抜けて碓氷峠にある「熊野皇大神社」へ


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熊野皇大神社


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かなりの獣道なので、新車でヒヤヒヤしながら登ってきました。こちらは、なんと境内の真ん中に長野県と群馬県の県境があるのです。


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神社の石碑も2つありました。




群馬県側に鎮座されるのが「新宮」(祭神: 速玉男命)県境に鎮座されるのが「本宮」(祭神:伊邪那美命・日本武尊
長野県側に鎮座されるのが「那智宮」(祭神:事解男命)になります。当然、和歌山の熊野から勧請されております。
こちらは由緒ある、信濃国佐久郡の式内社(永倉神社)比定社です。



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長野県側にご神木「シナノキ」があります。樹齢:850年 樹高:13.5m 幹回り:5.8mの名木でした。


さて、これにてこの夏の旅行はおしまい。
さすがに、軽井沢を抜けるのに1時間。軽井沢から千葉まで3時間。疲れました。


信州旅行 3日目 (2)

白根山 湯釜





今日は、軽井沢方面へ抜けていくのですが、まず北の白根山 湯釜を観に行きました。


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駐車場から、後方に湿地帯「弓池」を見ながら、20分ほど階段を登っていきます。


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今日もかなり高いところまで登ってきました。標高2000m強です。しかし、陽射しはきつい。


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湯釜が見えてきました。きれいなエメラルドグリーンです。


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少し拡大して写真を撮りました。










直径約300m、水深約30m、水温約18℃の火口湖です。水に溶け込んでいる鉄イオンや硫黄などの影響で特定の波長の光が吸収されてこのように見えると考えられています。
感動!!
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側にある「弓池」も綺麗でした。


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レストハウスでは、喫茶「こまくさ」発見。(大学時代の合唱団の名前です)


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信州旅行 3日目 (1)

草津温泉



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草津といえば「湯畑」。その湯畑の側にある「ぬ志勇旅館」が2日目の宿泊場所です。


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右手に見えるのは「曹洞宗 光泉寺」の山門です。


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露天風呂の垣根の上からは「湯畑」が見えます。温泉も白旗源泉で熱いですが気持ちよかったです。


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初「草津温泉」でしたが、情緒豊かで本当に温泉街らしさがあり、また是非泊まりに行きたいです。






2013年8月17日土曜日

信州旅行 2日目 (3)

生島足島神社





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式内社名神大社にして旧国幣中社です。ご祭神 生島大神・足島大神の二神を祀ります。さて生島足島神とは?生島大神は「生み」の神、足島大神は「足る・満たす」の神とされ、 ともに日本総鎮守と仰がれる古い由緒を持つ大神とのことです。御名方命が当地へ(出雲から)下って来た時、二座の祭神が粥を奉仕したとされてますが、となると、この地方の地方神ということか。しかし、宮中にも祀られている生嶋巫祭神二座の生嶋神・足嶋神であり、国家天皇にとっては重要な神でもあるのです。一体?不思議です。
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神池が社殿を囲んでいるようです。


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神紋は「三つ巴」と「立梶の葉」紋。


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拝殿のすぐ近くにご神橋があります。


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本殿は流造でした。御本殿には床板が無く、土間の大地が 御霊代とされているそうです。




上田城阯


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甲斐武田氏の旧臣である真田昌幸により、1583年(天正11年)に築城された平城です。真田昌幸が二度にわたる徳川軍の攻撃を撃退した上田合戦が行われたことで有名。



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本丸櫓門に近づくと何らや待ち受ける人影が。


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信州上田おもてなし武将隊「幸村と真田十勇士」の面々でした。


右から猿飛佐助、筧十蔵、真田幸村 ― かみさん ー 穴山小助、根津甚八 です。


メンバーには、望月六郎もいるようです。




ちなみに、十勇士その他は。霧隠才蔵・三好清海入道、三好伊三入道、由利鎌之助、海野六郎ですが「おもてなし武将隊」にはいないようです。



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城内には「真田神社」があります。六文銭のでっかいカブトが目立ちます。


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さて2日目も終了。草津温泉へ向いますが、突然のゲリラ豪雨と雷雨が・・・・


でも草津へ着く頃にはあがってしまいました。




信州旅行 2日目 (2)

建御名方富命彦神別神社



白馬より鬼無里(キナサ)を抜けて長野へ。信濃国水内郡の式内社にして名神大社論社である「建御名方富命彦神別神社」を参拝。善光寺の東隣にあります。



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ご祭神は、建御名方神とする説とその御子神とする説がある。


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拝殿は瓦葺・入母屋造。拝殿の左右に脇拝殿が付属しており、左側の脇拝殿には扁額が無かったのだが、
右側の脇拝殿には「地主大神」と記された扁額が掲げられているので中に地主大神が祀られているのかもしれない。
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左手には何故か扁額がありませんでした。


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本殿は、一間社流造のようです。神紋は「葵紋」です。


ここで、やっと遅い昼食をとりました。




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長野 味噌の老舗「すや亀」にて、焼きおにぎりと田楽などついて定食を頂きました。善光寺門前味噌を堪能しました。




さてここからは、上田市の上田城・生島足島神社を目指します。


信州旅行 2日目 (1)

白馬で宿泊。ベルグハウス白馬というホテルに泊まりました。



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ホテルの裏はスキー場のゲレンデになっています。栂池高原の山々が気持ちいい。


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さあ、愈々今回の第一目的「八方尾根のトレッキング」へ向います。


↓八方駅へ向かう途中の橋から見る白馬連山です。


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朝8時。、まず八方尾根ゴンドラリフト-アルペンリフト-グラートクワッドリフト(総延長は3,445m)と乗り継いで、わずか40分ほどで標高1,830mの第1ケルン・八方池山荘へ。


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ここからトレッキングの開始です。目指すは2060m「八方池」です。


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2.5kmを1時間かけて、頑張って登りました。




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9時30分「八方池」です。見事な天気。池は鏡と化し白馬連山を写してくれてます。


来てよかった 感無量!!


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10時、風と靄により、奇跡の風景は終わりを告げます。早く登ってきたい者だけへのプレゼントのようでした。間に合ってよかったです。


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ニッコウキスゲなどの高山植物もたくさん見られます。


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八方尾根 万歳!!