2013年8月27日火曜日

湖底の城1.2

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宮城谷昌光著「湖底の城」一巻、二巻 完読です。




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伍子胥は、父に向かってまっすぐに言う。「善をなすふりをして悪をなすことほど、悪いことはないとおもいます」父・伍奢は思った。「この子を教えるのは、人ではなく天だ」と。
豊かな水をたたえる長大な江水の流域で、春秋時代後期に覇権を争う、楚、呉、越。楚の人、伍子胥は堂々たる体躯で将来を嘱望される青年である。父は、王に重用され要職をつとめる。伍子胥は、呉との国境近くの邑・棠を治める兄・伍尚を助けるため船に乗り、江水を往く。強い信念をもち、父兄を尊敬する伍子胥は、地位や身分を越えてさまざまな人と出会い、歩むべき道を探していた。

「人材こそ国と家の宝だ。他国あるいは他家に取られてから、しまったと後悔しても、どうにもならぬ」

伍子胥は自らの目でみて、人材を集める術を探す。

春秋戦国時代に「目をくり抜いて城門にかけよ、呉が越に滅ぼされるのを見る」、という遺言を残したことで知られる楚の伍子胥。名将・范蠡(はんれい)の好敵手となった彼の、人脈の築き方とは――。勝負に挑む前の、人生の教訓に溢れた一冊。





一巻、二巻は、伍子胥の父・兄が、同じ楚の佞臣・費無極の陰謀により殺されるところまでを描いています。今後の展開が楽しみです。西施も登場しました。はやく続きの発刊お願いします。

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