2012年10月29日月曜日

炎環

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永井路子著「炎環」を読む。





[E:book]京の権力を前に圧迫され続けてきた東国に、ひとつの灯がともった。源頼朝の挙兵に始まるそれは、またたくうちに、関東の野をおおった。鎌倉幕府の成立、武士の台頭――その裏には彼らの死に物狂いの情熱と野望が激しく燃えさかっていた。鎌倉武士の生きざまを見事に浮き彫りにした傑作歴史小説。直木賞受賞作。





源頼朝の伊豆挙兵を頭にして、鎌倉幕府の成立を軸に、連作の形を採っている。「悪禅師」では阿野全成(頼朝の弟)、「黒雪賦」では梶原景時、「いもうと」では北条保子(北条政子の妹、全成の妻)、「覇樹」では北条義時をそれぞれ主人公としている。





短編とは言いがたく、ひしめき合い傷つけ合う人物たちがやがて歴史を作っていく流れを、鎌倉武士の中に見出した作品といえる。



2012年10月28日日曜日

戦国鬼譚 惨

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伊東潤著「戦国鬼譚 惨」を読む。



作者自身の一言コメント




[E:book]武田家末期の混沌を描いた五作の小品から成る連作短編集です。
滅亡や終焉を迎え、人は様々なものを守ろうとします。己の命、財産、名誉といったものから、一族や領民の安全まで、個々の地位や立場によって、守ろうとするものは様々です。滅亡という危急の場において、人はいかに考え、行動するか、そして何を取り、何を捨てねばならないか、そうした究極の選択を描いたのが本作です。
それは現代においても同様です。死の危険と隣り合わせでないだけで、私たちは日々、選択を強いられています。その判断基準は様々で、時には倫理に反してしまう人もいます。それは決して他人事ではないのです。
本作は、本格歴史小説の味わいを濃厚に漂わせつつ、「ページをめくる手を休ませない」面白さを併せ持った作品になったと自負しています。
書き終わった時、「いよいよ新境地に突入したな」という感を強く持ちました。
戦国の悲哀をとくとご賞味あれ。





短篇集ですが、5つの作品が時間系列で描かれていて、ひとつの作品として読むことができます。滅亡へ向う武田家の各武将の悲喜こもごも面白く読ませてもらいました。



2012年10月27日土曜日

月影の道

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蜂谷涼著「月影の道」を読む。



13年大河ドラマの主役にして、かの同志社大学創立者新島襄先生の奥方「新島八重」の一生の物語。



これは、読んでおかねば。




[E:book]会津が降伏開城した夜、見上げた空には銀の月、無残に散った親友の美しい顔――。壮絶な籠城戦を生き延びた会津藩砲術指南役の娘・山本八重は、薩長への突き上げるような憎しみに葛藤する。アメリカ帰りの牧師・新島襄と結婚した時、心に期したこととは。時代に挑戦し続けた女性の激動の一生と心模様を描ききった画期的小説。






うーん。薩長への憎しみは相当なものだ。残念。


2012年10月21日日曜日

花や散るらん

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葉室麟著「花や散るらん」を読む。2月頃に読んだ「いのちなりけり」の続編です。



[E:book]京の郊外に居を構え静かに暮らしていた雨宮蔵人と咲弥だったが、将軍綱吉の生母桂昌院の叙任のため、上京してきた吉良上野介と関わり、幕府と朝廷の暗闘に巻き込まれてしまう。そして二人は良き相棒である片腕の僧、清厳とともに江戸におもむき、赤穂・浅野家の吉良邸討ち入りを目の当たりにする事となるのだが。






��人は赤穂浅野家の<吉良家討ち入り>に図らずも巻き込まれてしまうのです。大石内蔵助や堀部安兵衛はもちろん、吉良上野介、柳沢吉保などの敵役もきっちり見せ場があります。







一人の女性を愛するが為に長い年月を自分の心を探して日々を送った武士の、一念を貫く清々しい姿を描いた「いのちなりけり」とは全く違うものですが、利の為に生きる者と自ら信じることの為に生きる者との対比が描かれます。





何故浅野内匠頭は刃傷事件を起こしたのかという謎を、幕府対朝廷の対立・抗争を取り込み、赤穂浪士事件の謎を解き明かすという展開へ持っていったところが、本作品のミソです。





今回もオススメです。是非ご一読を。


2012年10月20日土曜日

三国志 第八巻(宮城谷)

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10ヶ月ぶりに第八巻がでました。早速読破。やはり今回も1日で読んでしまった。また1年待ちだ。



[E:book]戦え、と天はわれに命じている。天意を感じた関羽はわずかに笑み、そして孫権の兵に突入し斃(たお)れた。復讐を誓い荊州に出兵した劉備だったが、自らも死の病に伏す。30余年の霸道を駆けぬけた魏王曹操もついに崩じ、王位は嗣王の曹丕に。戦国の英雄たちの死によって後漢王朝期は終焉を迎え、今ほんとうの三国時代が始まる――




第八巻は、関羽の闘いと死、劉備・曹操の死を描く。葬送の巻だ。


幻海

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伊東潤著「幻海」を読む。



[E:book]



1588年、長崎に上陸したイエズス会士レンヴァルト・シサットは、布教の行き詰まりを打開すべく秀吉の元に向かった。秀吉は、近く行う東国征伐に同行し、彼の航海学・天文学の知識を生かすなら、東国に布教の拠点を作ってよいという。布教の想いを胸に、伊勢大湊から伊豆半島に至るうち、「奥伊豆に黄金の国がある」という噂を耳にするようになる―黒い竜に守られている、というその国の実態は驚くべきものだった!怒涛のような筆致で描き出す、歴史海洋冒険合戦譚。







2012年10月15日月曜日

交通安全祈祷~成田山新勝寺

先週納車の「ミラココア」。交通安全祈祷の為、成田山新勝寺へ行きました。どうかママ・なっちゃん ぶつけないでね!!



ついでに、お昼に門前の「駿河屋さん」で、うなぎを食べました。肝焼きとだし巻き玉子も一緒に。うなぎは特に有名ですが、だし巻き玉子も美味しかったです。でも大洗ゴルフクラブのだし巻き玉子にはかないません。


そして、お参りも。


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BMWの祈祷以来ですから2年ぶりです。


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日曜日ですが、意外に人が少なかったです。


2012年10月14日日曜日

マギの聖骨 上・下

0102ジェームス・ロリンズ著「マギの聖骨 上・下」を読む。



[E:book]
ドイツのケルン大聖堂で行われていたミサの最中、修道服姿の侵入者たちが出席者と司祭を惨殺した。犯人の目的は黄金や貴重な美術品ではなく、内部に保管されていた“マギの聖骨”だった。キリストの聖誕を祝いに訪れた東方の三博士の聖骨だ。聖骨を奪った襲撃者たちは、世界を一変させる力を手にする。事態の収拾に追われるヴァチカンは、ローマの国防省警察に所属するレイチェル・ヴェローナ中尉に調査を依頼。だが、彼らだけではこの奇怪な盗難と殺人事件に対処できない。そこで、米国国防総省内の機密組織、シグマに応援の要請が届く。グレイソン・ピアーズは、科学者と特殊部隊の隊員から成る即席のチームを編成し、奪われた聖骨の謎の解明に取り掛かる。彼らは暗い過去の歴史を暴きながら、古代の秘密が眠るアレクサンダー大王の遺跡へと向かう。その先には、神秘と恐怖のベールに包まれたドラゴンコートが待ち構えていた...。





聖書、七不思議、科学、オカルト、秘密結社、謎解き・・ワクワクする言葉がてんこ盛り。面白さ抜群で映画を見る感覚で読んでいました。オススメです。




出雲伊波比神社

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今日は、埼玉の本庄にて会社のゴルフコンペだったので、少し早く出発し、毛呂町にある延喜式内社「出雲伊波比神社」を参拝しました。


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景行天皇の53年に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が東征を成し遂げ、がい旋した際、この地に立ち寄り、天皇から賜ったヒイラギの鉾をおさめ神宝とし、出雲の大己貴命(オオナムチノミコト)をまつったとされ、また、成務天皇の御代に武蔵国造兄多毛比命(エタモヒノミコト)が、出雲の天穂日命(アメノホヒノミコト)をまつり、大己貴命とともに出雲伊波比神としたとされています。


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神紋は、↑ 五七の桐でしょうか?


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↑ 三つ葉葵紋でしょうか? 




本殿は、一間社流造で、室町時代の享禄元年(1528)に再建され、現存する埼玉県内最古の神社建築物。国指定重要文化財に指定されています。


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こちらは、11月3日に行われる「流鏑馬」で有名な神社です。境内の横には流鏑馬用の一直線の道が作られていました。


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2012年10月9日火曜日

納車

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長年乗っていました単身赴任用のウィングロードから、娘仕様の「ミラココア」に変わりました。うーん小さく可愛いの一言です。でも中は結構広々。


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シートもディズニー仕様にさせられました。奈津子の誕生日(明日)に無事1日早く間に合いました。といってもかみさんが主に運転すると思うのだが・・・・。これで、この車では禁煙となりました。まあしょうがないか。




2012年10月8日月曜日

女信長

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佐藤賢一著「女信長」を読む。12月にテレビドラマ化されるらしい。その前に読破。



[E:book]群雄を打ち破り、覇王となった織田信長。だが“彼”には大いなる秘密があった。女として生れるも、父にその才を見込まれ、嫡男として育てられたのだ。知るのは近親と臣下のごく一部のみ。大胆な人材登用、新たな戦法の採用、楽市楽座、それらはすべて女ならではの発想によるものだった。猛将・知将との隠された恋、そして本能寺の真相。驚天動地――新たな戦国絵巻が紐解かれる。





さすがに奇抜すぎたか。読みものとしてはあっても良いが、さすがに歴史小説ではない。明智光秀のさいごの有り様も二番煎じという感じでした。


魔群の通過

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山田風太郎著「魔群の通過」読み終わりました。「義烈千秋 天狗党西へ」「天狗争乱」に続き、勝手に決めた天狗党を読もうシリーズ3作品目です。



[E:book]尊皇佐幕の藩論統一を巡って、骨肉相食む「内戦」を戦い、二千人とも五千人ともいわれる死者を出した水戸天狗党の乱。敗残の武田耕雲斎、藤田小四郎らは八百余名の残兵を率い、雪と氷の道無き山中、京へ向かう死の大長征を開始した…。維新史最大のタブーに真正面から挑む異色歴史巨篇。



こちらは、水戸藩攘夷派の首領であった武田耕雲斎(後にやむなく天狗党へ)の子 武田猛(当時15歳)が講演をするという形で話が進んでいきます。本書は、小説の薬味として二人の女性を登場させクローズアップしているところが面白いです。天狗党の敵、幕府軍総督・田沼玄蕃頭の妾であるおゆんと諸生党軍首領・市川三左衛門の娘であるお登世。この二人の女性が最後まで物語に関係してくるとは思いもよりませんでした。明治元年から明治20余年までの最後の章「討つもまた討たれるもまた」。天狗党の登場人物は家族も含めて全員が虐殺された。生き残ったのは二人の少年、語り手と武田金次郎であり、幽鬼と化した金次郎の復讐の物語です。ここで、この物語の裏側にあったもうひとつの真実が劇的に明らかにされる、ミステリーで言えばドンデンガエシが決まった。最後の最後まで目を離せない小説でした。



オールドオーチャードゴルフクラブ

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2日目「オールドオーチャードゴルフクラブ」です。こちらも池と木立が美しいゴルフ場です。



写真の10番INからのスタート。イップスのドライバーは前につんのめりながらも相変わらず調子良く満足。(やはりゴルフはドライバーがあたらないと楽しさ半減ですね)昨夜から雨もほとんど止んで一安心。


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圧巻は後半6番ショットホール。15mのロングパットをM君が見事に決めてバーディー。ニアピンにつけた私も負けじと5mを沈めて嬉しいバーディー。大いに盛り上がりました(二人は)。


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O君の見せ場は、8番ミドル。ぶっ飛びのドライバーは本日なりをひそめ、このホールも遥か右隣りホールへ。しかし、そこから林越えのスーパーショット。見事ツーオンのパー。




I氏は、残念ながら本日も見せ場は無く期待された100切りも1打及ばず残念。




私はこの日もパットに苦しみましたが、45:44=89となりました。


   
さて楽しいゴルフの時間の終了です。


M君を茨城空港まで、I氏土浦駅まで見送って帰宅しました。




*毎度、なにかを「やらかす」男I氏ですが、今回は、待ち合わせ駅、朝の時間を正確に調べておらず(詳しくメールをしたのに)心配された遅刻も上野駅発車10秒前の飛び乗りで事なきを得ました。ただ、携帯がないと大騒ぎで電話するとカバンから「リーンリーン」事件。帽子置き忘れと、小さな「やらかし」はあったようです。






2012年10月7日日曜日

水戸会ゴルフと親睦会

毎秋の行事となっている会社の水戸時代の同僚が集う「水戸会」今年も開催です。



今回は、まず「石岡ゴルフクラブ」にてゴルフを満喫し、夜は水戸へ集合し、当時一緒に働いた現役・OBの女性陣も交え楽しい飲み会のおまけ付き。そして、翌日はいつものI氏、神戸から駆けつけたM君、1日目に子供の運動会でゴルフを欠席したO君と4人で第2ラウンドのゴルフを楽しみました。



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1日目、石岡ゴルフ倶楽部では、当時のT支店長も交え7名。2枚目の素振り姿は集合写真を撮影してくれた水戸支店のT君です。T君も早37歳。家も建てたことだし、いいかげん福岡通いはやめて、頑張って世帯を持ってください!!。


さて心配された天気ですが、我々が終わるまでは何とかもちました。終わった途端に強烈な雨。いつもの晴れ男ぶりを発揮です。


3枚目の写真がいつもやらかしてくれるI氏です。この写真はショットホールでのアイアンショット。はい、池ぽちゃでした。


4枚目は神戸からのM君。パット練習に余念がありません。


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石岡は、池やクリークが絡む美しいホールがいくつもあり、目を和ませてくれます。


ドライバーイップスの私は、今日はなんとか左足が耐えぬいて復調の兆し、しかし逆にパットに苦しみ45:45=90で終わりました。I氏はクリークが横たわるロングで大叩きの16。で今年も撃沈です。ロボコップ I西君、かなり太ってしまいましたが機械のようなスィングで何と前半36のパープレー。素晴らしい!




夜は、飲み会です。

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男性陣は、流山在住のS本君。現在は水戸在住で検査通院の為ゴルフを欠席したN尾氏。子供の運動会でゴルフを欠席したO君も駆けつけ10名。女性陣は7名も参加してくれました。7年半ぶりの再会ですが女性陣は全く変わっていなくて驚きの声があがりました。ひょっとすると若さの秘訣は「納豆パワー」ではないでしょうか。



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時間のたつのも忘れ大いに昔話や近況を語り合い気がついたら4時間。あっという間の夢の時間でした。また、来年も・・を合言葉に解散です。
明日に備え、I氏・M君と私は水戸のビジネスホテル(3980円安い!)に宿泊です。



<face掲載上、画像を少し落としております。参加のみなさんすいません>