伊東潤著「城を噛ませた男」を読む。短編集である。
[E:book]
「全方向土下座外交」で生き延びた弱小勢力もついに運の尽きが。起死回生はあるのか(見えすぎた物見)。
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落城必至。強大な水軍に狙われた城に籠もる鯨取りの親方が仕掛けた血煙巻き上がる大反撃とは(鯨のくる城)。
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まずは奴に城を取らせる。そして俺は国を取る。奇謀の士が仕組んだ驚愕の策とは(城を噛ませた男)。
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のるか、そるか。極限状態で「それぞれの戦い」に挑む人間の姿を熱く描いた渾身作。
いずれも切れ味鋭く、優れた短篇のお手本ともいうべき出来ばえではないだろうか。面白かった。
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